第2講 変数を理解しよう
第3話 実数型変数
前回は、文字を入れる箱を用意してそこに整数を入れました。
今回は、小数を入れる箱を用意して小数を入れてみましょう。
コードを次のようにしてみましょう。
Private Sub CommandButton1_Click()
Dim a As Single
a = 1.25
Cells(5, 1) = a
End Sub
実行結果
Dim a As Single
は実数型のデータを入れる箱を用意して、aと名付けたということです。
実数型とは、小数入れるタイプです。
a = 1.25347927899
と変更して実行すると、
データが途中までしか表示されません。
これはA列の幅が小さいためなのでしょうか。
皆さん、赤い線にカーソルを合わせドラッグして幅を広げてみて下さい。
ですが、残念なことに途中の1.2534792までしか出てきていません。
7899の部分はどうなってしまったのでしょうか。
これはセルA5の表示が標準になっているためです。
表示形式を変更してみましょう。
A5で右クリックして、
セルの書式設定を選び、
数値で小数点以下の桁数を多めに15桁としてみましょう。
ところが、そのように変更しても、
と残念ながら、1.25347927899とは表示されません。
1.25347927899 |
1.253479242324820 |
小数第8位から正確ではありません。
これはどうしたことでしょうか。
理由は、Singleは第6位までしか扱えないからです。
第11位まで正確に表示させるには、
Private Sub CommandButton1_Click()
Dim a As Double
a = 1.25
Cells(5, 1) = a
End Sub
Doubleを使うしかありません。
変更して実行ボタンを押すと、
全桁が正確に表示されました。
Doubleだと小数第14位まで扱えるからです。
ならば、常にDoubleにしておけばよいのでしょうか。
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