第7講 配列

第1話 配列って何?
配列・・・初心者の方は、もちろん始めて聞く名です。
ところが、皆さんは配列の1種を知らずしてすでに使っています。
しかも、2次元配列を使っていました。
Cells(i, a)が実はそうです。
2次元と呼ぶのは、添え字が2つあるからです。
この場合には、iとaです。
添え字付きの変数のことを配列と呼ぶのです。
添え字が1個のときを、1次元配列、
添え字が2個のときを、2次元配列、
添え字が3個のときを、3次元配列、
       ・・・
添え字がn個のときを、n次元配列
といいます。

1次元配列は、次のように宣言します。
Dim 配列名(要素数) As 変数の型
例えば、
Dim h(5) As Integer
と宣言すれば、
h(0),h(1),h(2),h(3),h(4)
4つの添え字付き変数を宣言したのに等しくなります。
気をつけていただきたいのは、最後の添え字です。
最後がh(5)でないことに注意しましょう。
Dim h(5) As Integer
と宣言する場合には、5個の添え字付き変数を用意したことになります。
そして、添え字は0から始まりますので、
最後の添え字は5-1=4になるのです。

皆さん、なぜ配列を考えるのでしょうか。
理由は、お分かりですよね。
配列であれば、1万個の変数を一瞬にして用意できます。
Dim h(10000) As Integer
とすれば、
h(0),h(1),h(2),h(3),h(4),・・・,h(9999)
と1万個の変数が用意できてしまいます。
配列がなければ、1万個の変数名を考えるだけで大変です。
さらに、もっともっと便利な点があります。
それは、For文で処理できるということです。
もし、
Dim h0 As Integer,h1 As Integer,・・・,h9 As Integer
と宣言したのでは、For文では扱えません。
Dim h(10) As Integer
ならば、
Fot i = 0 To 9
  h(i) = ・・・
とできますが、
Dim h0 As Integer,h1 As Integer,・・・,h9 As Integer
と宣言して、
Fot i = 0 To 9
  hi = ・・・
とやるとエラーしてしまいます。
添え字付き変数である配列を使えば、
多くの変数を一瞬で用意できて、For文で扱えるのです。

では、皆さん演習をしてみましょう。
配列
Dim h(10) As Integer
を宣言して、For文で1から10まで代入して、
その配列を使って、実行ボタンを押すと
1
と表示されるマクロを組みましょう。
(デザインモードに変更しないで列を縮めると、
2
と重なってしまいますから、デザインモードボタンを押してから、
エクセルシートを編集して下さい。
編集が終わったら、もう一度デザインモードボタンをして、
デザイン編集モードを終了させてください。)


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