第5講 メソッド=部下(社員)=子分の学習
第4話 どうして変数のききめの範囲がその社員に限られているの?
グローバル変数=大文字で始まる変数以外は、
すべてローカル変数=その社員専用の箱です。
では、どうして基本箱の使用範囲をその社員に限っているのでしょうか。
社員専用の箱は認めるにしても、
基本は会社全体で使える箱=グローバル変数にしておいた方が、
便利ではないでしょうか。

実はプログラムが始まった頃、
普通の言語では、
変数はすべてグローバル変数=会社全体で共有される箱
=プログラム全体で使える箱でした。
しかし、C言語などが変数を基本社員専用に限定して、
プログラミングの世界に革命を引き起こしました。
BASIC等の言語では、
変数は、すべて会社で共有される箱でしたが、
これがスパゲティプログラムの原因になってしまったのです。
スパゲティプログラムとは、プログラム全体がスパゲティのように、
混線していて、わかりにくいプログラミングのことです。
BASICにもサブルーチンという考え方があり、
プログラムを社長1人でやるのではなく、
社員(サブルーチン)に仕事を依頼して皆でプログラミングを行っていましたが、
変数は、プログラム全体で共有される箱であったために、
変数の中身がサブルーチンによって書き換えられてしまう心配があったのです。
結局社長は、常に社員の細かい動きまで見張っていなければならず、
社長1人で仕事をしている状態に近かったのです。
プログラムが始まった時期にも、
何万行、何十万行におよぶ大きなプログラミングがあり、
多くのプログラマーが協力してプログラムを組んでいましたが、
チーフプログラマーは、結局サブルーチンの細かい内容までチェックしなければなりませんでした。
ですから、変数のスコープ(有効範囲)を
C言語などがメソッド(C言語では関数をいいます。社員のことです。)
内に限定したことは画期的なことだったのです。
チーフプログラマーは、
その関数=部品が注文の通りに仕事をこなすかのみをチェックすればよく、
コード(プログラミングの文章)まで読む必要はなくなったのです。
プログラマーは、メソッドのコードを読まなくても、
メソッドの使い方のみを知っていれば、
何の支障もないわけです。
電卓の内部の仕組みを知らなくても、
電卓のボタンの押し方のみを知っていれば、
電卓が使えるのと同じです。
皆さんも後に数独問題自動生成ソフトを作るときに、
かなりの行数のプログラムを組まなければなりません。
いちいちメソッド(社員)の中身までチェックしていたのでは、
仕事ははかどりません。
例えば、表示メソッド(画面へ表示をする社員)であれば、
実験してみて、意図した通りに表示されれば、
その後は、いちいちコードの内容まで読む必要はありません。
変数の範囲は、メソッドに限られていますから、
他のメソッドのことを一切気にしないで、
自分のメソッドのみの開発に集中すればよいのです。

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