第２話 社員実例
コード例
#include<stdio.h>
void f(){
printf("おはようございます。\n");
}
int g(){
return(3+5);
}
float h(){
float a=10,b=3; //h専用の箱で同じ名前でもmain専用の箱bとは異なる箱
return(a/b);
}
int main(){
int a;
float b;
f(); //コンソールに「おはようございます。」と表示する仕事を行う社員ｆに仕事をせよと命じている
a=g(); //3+5の計算を行う社員gに仕事を命じ、gから報告された答え8を専用の受け皿（箱）aに代入
b=h(); //10÷3の計算を行う社員hに仕事を命じ、hから報告された答え3.333・・を専用の受け皿（箱）bに代入
printf("3+5=");
printf("%d\n",a);
printf("10÷3=");
printf("%f\n",b);
return(0);
}
コピペ用添付ファイル
実行結果
おはようございます。
3+5=8
10÷3=3.333333
解説
main（社長）を含めて社員４人になりました。
社長以外の社員は、fとgとhです。
社員に仕事を命じるには、f();のように社員の名前を言うだけで良いのです。
社員fの仕事は、
コンソールに「おはようございます。」と表示させることです。
社員gの仕事は３＋５の計算を行いその答を社長に報告＝返すことです。
社員hの仕事は１０÷３の計算を行いその答を社長に報告＝返すことです。
（÷という記号は、プログラム言語にはありませんので、
/で代用しています。
10/3は10÷3です。
また、×もありませんので*で代用して5×3は5*3と表します。）
返すといいましたが、returnは返すという意味です。
社長以外の社員は、結果を社長に返しています。
（すると、mainの
return(0);
は0を返しているのですが、どこに返しているのでしょうか。
私が、void mainの方が好きな理由は、
int mainだと整数値を返さなければならないのに、
返す相手が誰もいないからです。
mainは絶対的な社長で誰の命令も受けないのですから。
void以外は必ずreturnしなければならないのです。
mainが返すとしたらどこにでしょうか。
システムに返すとしておきましょう。
結局、絶対的な社長もシステムから仕事を命じられているのです。
返しても意味のない値ですから、
return(0);
の0は整数であれば何でも良いのです。
ですが、mainの
return(0);
のだけは、ただ単に仕事を終えるときのサインだと解釈した方が良いでしょう。
でも気持ち悪いですよね。
ですから本当はvoidにしたいのですが、
波線を書かれるのも気分が悪いですね。
とにかく、皆さん割り切って
mainは
return(0);
というお呪いをいって仕事を終了すると理解して下さい。）
返す値（答え）のことを戻り値といいます。
このコードは
#include<stdio.h>
int main(){
int a;
float b;
f();
a=g();
b=h();
printf("3+5=");
printf("%d\n",a);
printf("10÷3=");
printf("%f\n",b);
return(0);
}
void f(){
printf("おはようございます。\n");
}
int g(){
return(3+5);
}
float h(){
float a=10,b=3;
return(a/b);
}
のように書くとエラーします。
社員の方を先に書かなければならないのです。
でも、社長が最後に登場なんて気持ち悪くないですか。
私は、この書き方が好きではありません。
実は、mainを先に書く方法があります。
それは次話で。
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