第3講 社員(関数)の学習その1
第1話 社員(関数)って何?
第1講でもお話ししましたが、
C言語ではプログラムを構成する単位=細胞=パーツ(部品)のことを関数といいます。
関数という言葉を聞くと、変数以上に虫ずが走るという方多いと思います。
ですが、決して難しい話ではありません。
パーツのことをただ関数と呼んでいるだけです。
もちろん、この講を読んでいくと数学の関数と似た仕組みをもっていることが分かります。
学習すると、関数(この授業では社員と呼びます)って決して難しいものではなく、
シンプルであることがお分かりになると思います。
社員(関数)の学習をすることによって、
苦手だった数学の関数は、それほど難しいものではなく、
とても面白いものであることが分かると思います。
苦手だった方も必ず、第3講の学習を通して克服できると信じます。
20世紀の3大潮流をなしていた哲学の分野に分析哲学というものがありますが、
分析哲学は数学の関数から着想を得ていて、
関数の考えに深く影響されているのです。
哲学は、物事の根本を考える学問ですから、
関数は、物事の本質にせまる大事な道具(ツール)と言えるでしょう。
社員(関数)には、二種類あります。
仕事を命じられて仕事を実行するのみで結果を報告しない社員と、
何々について調べなさいと命令され調べて結果を報告する社員です。
結果を報告しないタイプの関数の場合には、
void f()とvoidを付けます。
結果を報告するタイプだと、
int f()やchar f()などとintやcharを付けます。
これって、変数の宣言のときに使うものでした。
int f()場合は、
1から100までの和がどうなるかを調べて結果を報告せよ等と命じられるわけですが、
その答は5050という整数ですね。
仕事を命じられて仕事を命じた人に答を返すわけですが、
その返す答が整数であるということをintが示しています。
変数にタイプ=型が合ったように、
関数=社員にも型があります。
何も報告しないタイプをvoid型関数といいます。
voidとは空という意味です。
整数の答を報告するタイプをint型関数、
文字の答を報告するタイプをchar型関数などいいうように。
実例がないとわかりにくいですから、第2話で実例を出していきましょう。
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