第2講 変数
第3話 文字型変数
コードを次のように変更してCtrl+F5をしましょう。
047
Module Module1

  Sub Main() '私は社長だ。
    Dim a As Integer '整数を入れる箱aを用意
    Dim b As String '文字を入れる箱bを用意
    Console.WriteLine("変数について学習しよう!")
    a = 2 '箱aに2を入れた
    Console.WriteLine("a={0:d}", a)
    b = "a"
    Console.WriteLine("b={0:s}", b)
  End Sub

End Module
実行画面
053

今回は文字を入れる箱bを用意して、
そこにaという文字を代入して、
中身を表示させました。
003
文字を代入するときには"と"で挟むことになっています。

今はaを代入しましたが、全角の文字列も代入できます。
061
Module Module1

  Sub Main() '私は社長だ。
    Dim a As Integer '整数を入れる箱aを用意
    Dim b As String '文字を入れる箱bを用意
    Console.WriteLine("変数について学習しよう!")
    a = 2 '箱aに2を入れた
    Console.WriteLine("a={0:d}", a)
    b = "
初めてのVBプログラミング体験"
    Console.WriteLine("b={0:s}", b)
  End Sub

End Module
とすると、
097

ここで重要な注意があります。
例えば、コードを次のように変更してみてください。
101
Module Module1

  Sub Main() '私は社長だ。
    Console.WriteLine("変数について学習しよう!")
    
Dim a As Integer '整数を入れる箱aを用意
    a = 2 '箱aに2を入れた
    Console.WriteLine("a={0:d}", a)
    
Dim b As String '文字を入れる箱bを用意
    b = "初めてのVBプログラミング体験"
    Console.WriteLine("b={0:s}", b)
  End Sub

End Module
すると実行画面は
097
と変わりありません。

C言語では、変数の宣言は冒頭でしないエラーしますが、
VBはC++と同様に好きな場所で宣言することが出来ます。
冒頭で宣言しようと、
途中で宣言しようとたいして変わらないと思うかもしれませんが、
変数のスコープ(適用範囲)が違ってきます。
025
bの使用範囲(スコープ)は
になります。
さらには、より小さなブロック内にスコープを限定する機能を持っている点は、
C++と同じです。
029
上の図でbのスコープ(変数の適用範囲)は、赤い四角内に限定されます。
(図のIf文についても第4講で学びます。)

初心者の皆さんはこのスコープの限定の意義がおわかりにならないと思いますが、
メモリ節約の観点から大変重要なのです。
変数を箱と表現していますが、
正確にはメモリ(記憶装置)に一定容量を割り振ってそこにデータを書き込めるようにしたものが、
変数です。
スコープが終わるとその割り振られたメモリ容量は解放されます。

C言語ではエラーすると述べましたが、
実際にC言語プログラミングをするときには、
C++を使っていますから、
今はC言語プログラミングでもエラーはしませんが、
それはあくまでC++の機能であると考えるべきです。
C言語はプログラム言語のキングオブキングといわれ、
BASICは下に見られましたが、
Visual BasicすなわちVBはスコープに関してはC++並の力を持っていることになります。


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002

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