第1講 はじめてのC言語体験
第8話 第7話のC言語プログラミング体験の解説その1
第8話では、デバッグとビルドについて解説します。
まず、Ctrl+F5の意味から説明しましょう。
試しにF5だけを押してみてください。
一瞬コンソール画面が立ち上がりますが、
すぐに消えてしまいます。
Ctrlを同時に押すと、何かキーボードからキーが打たれるまで、
待機してくれてコンソール画面が消えずにそのまま出てくれているわけです。
F5はメニューから、001
デバッグ→デバッグ開始と選ぶことと同じです。
デバッグはバグ(虫=プログラムの欠陥)をとる作業です。
今回は、エラーしませんでしたので、
エラー原因が表示されませんでしたが、
問題があるときには、
エラー原因がエディタの下に表示されます。
試しに、コードを
#include<stdio.h>
int main(){
  printf("はじめてのC言語プログラミング体験\n")
}
コピペ用添付ファイル
と変更して、Ctrl+F5をしてみてください。
002エラーして、エラー原因が表示されます。
デバッガ(欠陥を直すためのソフト)がないとデバッグ(欠陥を直すこと)は、
不可能に近いと前に申し上げた意味がおわかりになるのではないでしょうか。
初心者の方にとって、そもそもコードの何が違うかさえ?ではないでしょうか。
もっとも、デバッガ(欠陥を直すためのソフト)の内容を読んで、
なるほど;がないんだと気がついたかもしれませんが。
それも、結局デバッガのお陰ですよね。

ところで、デバッグ(欠陥を直すこと=バグをとること)を開始するときに、
019において、ビルドしますかと聞いてきましたが、
このビルドとは何でしょうか。
ビルド自体は構築という意味ですが、
何を構築しているのでしょうか。
答えは、プロジェクトの構築です。
プロジェクトは、様々なファイルとフォルダが協力し合って、
始めて実現されるのでしたね。
エクスプローラーを使って、
D:\vcpp\a\とたどって、フォルダaの中身を見てみると、
003aというフォルダの中に、
a、Debag、ipchというフォルダとa.slnというファイルができていることがわかります。
さらに、例えばDebugというフォルダをダブルクリックして中身を見てみると、
0043つのファイルができています。
1つ戻ってaの中身を見ると、
005フォルダDebugと4つのファイルができています。
このように、020のような単純なプログラミングを実行するにも、
たくさんのファイルとフォルダの協力がないとできないわけです。
まさに、プロジェクトの名称がぴったりですね。
何を構築しているかというと、プロジェクトを実行するための組織を構築しているのです。
これがビルドの意味です。

ところで、私が高校教諭をしていた時代に情報の授業も担当していましたが、
高校生の9割ぐらいの生徒が、
フォルダとファイルの違いやそれぞれの意味を理解していませんでしたので、
説明しておきます。
ファイルは、いろいろなページが綴じてあるものです。
これは本やノートに相当します。
それに対して、フォルダは本やノートを入れる本箱です。
フォルダは階層になっていて、
箱の中に本やより小さな箱が入っています。
その小さな箱にもまた本やより小さな箱が入っています。
aという箱に、
005
Debugという箱が入っていますね。
残りの4つはファイル=本に相当します。

小学生・中学生・高校生の皆さん、
ファイルは本に相当し、フォルダは本を入れる本箱に相当することを覚えてください。
ファイルは本に相当し、フォルダは本箱に相当するので、
プロジェクトの説明のときに、
ファイルを人、フォルダを企業で比喩したのです。


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002

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