第1講 はじめてのC言語体験
第2話 C++プログラミングを始めるのに必要なもの
3つ必要です。
@ C言語
A 統合開発環境
(B DXライブラリー)

@AはC言語を使うのに必要なものであり、
Bはゲームプログラミングをするときのに必要なものです。
ただし、この講義で採用する統合開発環境である
Visual Studio Community 2017(略称VSC++2017、本講義ではvscと略称)には、
はじめからC言語とC++が入っていますので
(ついでに言いますとVisual BasicとVisual C#も入っています。)、
Aを用意すれば@は自動的に用意されます。
Aのインストール(コンピュータに入れて使えるように設定すること)のやり方は、
第3話で説明し、
Bついては、ゲームを扱う第3部で導入予定です。

さて、統合開発環境(本講義は4次元ポケットと呼ぶこともあります)とは何でしょうか。
プログラミングを始めるのに、プログラミング言語が必要なことは当たり前ですが、
実はそれだけでは、プログラミングできません。
プログラミングするには、プログラム言語以外にたくさんのツールが必要です。
エディタ・コンパイラ・デバッガ・リンカーなどのツールです。
エディタとは、プログラムの文章(コードないしはソースといいます)を編集するためのワープロです。
ただのワープロですから、メモ帳やWordなでもよいのですが、
プログラミング専用の編集ソフトエディタには、メモ帳などにない様々なメリット=利点があります。
最も頻繁使う機能は、自動段組です。
vb
プログラムにおいては、上のように段組をしながらコードを書いていきます。
このように段組をしないと、意味のまとまりが理解できないからです。
入れ子式の段組をすると、
意味のまとまりが一目瞭然となります。

次のコンパイラは前話でも簡単に説明しましたが、
プログラム言語を機械語に翻訳するソフトです。
プログラム言語とはプログラムをコンピュータに伝える言葉である−−−
とよく説明されますが、
少し正確ではありません。
実は、コンピュータが理解できる言葉は機械語だけです。
機械語とは0と1だけで表現される言葉です。
コンピュータが機械語しか理解できないなら、
機械語でプログラミングできることが理想ですが、
0と1だけからなる機械語は、専門家でない限り理解できません。
そこで、普通の人が理解できるようにプログラム言語が開発されたのですが、
その普通の人間にわかる言葉を
コンピュータがわかる言葉に翻訳する必要が生じるようになったのです。
この翻訳を一括して行うソフトのことをコンパイラと呼ぶのです。

デバッガはバグをとるソフトです。
バグとは、虫という意味ですが、
プログラミングの世界では、プログラムの欠陥をバグ(虫)と呼んできました。
この欠陥を直す作業をデバッグといいます。
素人が開発したゲームソフトやゲームアプリには、バグがあるのは当たり前ですが、
市販されている有名なソフトにもバグがあることもあります。
ゲームをしていると突然とまったり、変な動きをしたり始めたりすることがあります。
これはバグが原因です。
市販されるソフト(アプリ)の場合市場に投入する前にソフトメーカーが徹底的に動作テストをやるのですが、
それでも見逃される動作不良が存在するのです。
プログラミングにはバグはつきものです。
このバグを見つけるときに威力を発揮するのがデバッガというソフトです。
デバッガなしにはプログラミングは不可能であるといってもよいでしょう。
プログラミングは、デバッグ作業の連続です。
デバッガがどの辺に問題がありそうだと教えてくれない限り、
バグを見つけるのはむずかしいのです。

下町ロケットなどのドラマや映画を見た人はわかると思いますが、
1つのプロジェクトは、国の機関や様々な民間企業、いろいろな人が協力しないと
動きません。
vscを後に起動するとはじめにやることはプロジェクトの作成です。
プロジェクトの名前が使われているのは、
国や企業などのプロジェクトと同じように、
C++プログラムを動かすには、
様々なフォルダ(会社に相当)やファイル(人に相当)の協力が必要であるからです。
その様々なファイルをつなげる役割を担っているのがリンカーです。

Windowsが出て来る前は、プログラミングするには、エディタで編集して、
そのソフトを閉じてコンパイラを起動してコンパイルして、
プログラムがうまく実行できないときは、コンパイラを終了して、
デバッガを起動して、原因を探索するという煩雑な操作を繰り返していました。
しかし、Windowsの時代になり、
様々なソフトを
同時に起動することができるようになり、
様々なソフトを1つのソフトに統合することができるようになったのです。
プログラミングに必要な様々なツールを統合したものが統合開発環境と呼ばれるものです。
皆さんは、Windowsを当たり前に使っているので、
想像できないでしょうが、Windows以前では1つのソフトしか起動できなかったのです。
同時に起動できる=これは革命的な出来事だったのです。

さて、私が統合開発環境のことをドラえもんの4次元ポケットと呼ぶ
理由がおわかりになったのではないでしょうか。
統合開発環境は、いろいろな便利な道具がでてくる4次元ポケットなのです。
では、第3話でVisual Studio Community 2017のインストールの仕方を説明しましょう。

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