第1講 はじめてのC++体験
第1話 C++って何?
C++とは、プログラミング言語の1つです。
1つというのは、プログラミング言語は200を超えるぐらいたくさんあるからです。
そして、人気言語のC言語の拡張版です。
調査会社によっても結果は異なっていますが、
C言語はどの調査でも人気ランキングの上位に位置しています。
ランキング1位になるものは、Javaになることが多いのですが、
私の予想では、この人気はおそらく一過性のものです。
実際に、最近のアンケート調査では下降傾向にあります。
常に安定して上位にいる言語という観点から考えると、
人気言語のNO.1はC言語であるといっても過言ではないと思います。
C言語はプログラム言語のキングオブキング(王の中の王)です。
C++はキングオブキングのC言語の拡張版ですから、
私にとってはキングオブキングオブキング(王の中の王の中の王)です。
ゲームプログラミングにもっとも使われる言語はC言語とC++です。
理由は2つあります。
1つ目は、コンピュータの仕組みに応じたプログラミングができるということです。
というより、コンピュータの基本的な仕様を知らないとプログラミングできない、
といった方が正確でしょうか。
特に、コンピュータがメモリ(記憶装置)をどのように使っているかを知らないと、
C++ではプログラムできません。
JavaやRubyでは、この辺を意識しないでプログラミングできるのとは対照的です。
あなたが将来プログラマや高度なプログラムを組みたいと考えているなら、
やはり、コンピュータの仕組みに応じたプログラミングをすべきです。
2つめは、プログラムを高速に走らせることができる点です。
理由は、完全なコンパイラ言語であるからです。
コンパイラについては、第3話で説明しますが、
機械語の一括翻訳です。
逆はインタプリタです。
これはプログラム言語の1行ごとに機械語への翻訳を行います。
プログラムの処理が一番速いのは、コンパイラであり、
一番遅いのはインタプリタです。
翻訳に時間がかかるからです。
インタプリタの場合コンピュータはプログラム言語を読みながら、
1行翻訳してから、プログラムを動かすということを繰り返します。
ですが、C++で作ったプログラムはすでに翻訳を終わったファイルを使いますから、
プログラム言語を読む必要がありません。
ですから、プログラムを高速に処理できるのです。
あたかも、インタプリタの場合レシピを読みながら料理をしているのに対して、
コンパイラの場合完全に料理の仕方が頭に入っていてすいすいと手順を進めているようなものです。
C++とC言語が、最もプログラムを高速に走らせるといわれています。
パスカルも高速処理言語として有名です。
ですが、最近使っている人が少ないのはとても残念なことです。
かつては日立製作所の公式言語であったのですが。
高速にプログラムを動かせるというのは、
ゲームプログラミングにとっては大変な強みです。
3Dアクションゲームなどでは、さしものコンピュータも大きな負荷がかかります
高速に処理しないと、駒落ちしたり、ゲームが止まったりしてしまいます。
その点で、C言語とC++は最適な言語なのです。
さて、そのC++をやるために何が必要でしょうか。
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