第2講 文字を入れる箱を活用しよう
第3話 文字の足し算
箱を用意する理由は、箱の中身を参照して、
表示し、足し算をして、さらに加工ができるからです。
より威力が発揮できるのは、数を入れる箱の場合ですが、
文字を入れる箱(文字型変数といいます。)でもかなり便利であることが、
今話においてわかっていただけると思います。
文字の足し算をするには、複数の箱を用意します。
複数の箱を用意するときは、呪文は次のようにします。
string a1, a2, a3;
箱を3つ用意して、箱にマジックでa1、a2、a3と書き込みをしたわけです。
マジックで書く箱の名前(変数名)は禁則を犯さなければ自由につけられましたね。
繰り返しますが、変数名自体には複数用意した箱を区別する以外には意味はありません。
VBやVBAの場合は、3つの箱を用意するときは
Dim a1 As String, a2 As String, a3 As String
とかなり面倒ですが、C言語・C++・Javaでは
string a1, a2, a3;
といった簡略な表現で済みます。
簡略に表現できることがC言語およびC++の特徴の1つなのです。
さて、プログラムの文章(プログラムコードまたはプログラムソース)次のように
タイプ(コーティング)してみましょう。
#include<iostream>
#include<string>
using namespace std;
int main(){
string a1,a2,a3,a4,b1,b2,x1,x2,x3,x4,x5; //a1からa4までは人の名前を入れる箱、
//b1とb2は助詞を入れる箱、x1からx5までは性格を入れる箱
a1="太郎";
a2="千里";
a3="次郎";
a4="美香";
b1="は";
b2="で";
x1="明るく";
x2="元気";
x3="誠実";
x4="前向き";
x5="忍耐強い";
cout<<a1 + b1 + x1 + x2<<endl;
cout<<a2 + b1 + x2 + b2 + x5<<endl;
cout<<a3 + b1 + x3 + b2 + x2<<endl;
cout<<a4 + b1 + x4 + b2 + x5<<endl;
}
さて、『機械語に翻訳して、プログラムを実行する』と、どのようになるか予想できますか。
(これからは、Ctrl+F5を押す前にどのようになるか予想するようにしてください。
プログラミングの腕を上げるに必要な習慣です。)
答えは、30行下に示します。
実行画面
では、演習しましょう。
Ctrl+F5を押すと、
となるようにプログラムの文章を打ち直してください。
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