第1講 はじめてのC言語ゲーム体験
第1話 講義(授業)方針
目次にも書いてありますが、早くゲームに取りかかりたい方は、
この第1話は飛ばしていただいて差し支えはありません。
ですが、初心者や小中学生の方は是非ともお読みください。
また、他のサイトや書籍でプログラミングに挑戦したけど、
むずしすぎて挫折(ざせつ−やっていたことが途中でだめになること)
してしまった方も一読してください。
一連の『小学生からエンジニアまでの〜講義』と同様に、
この講義では、基本的に
@ むずしい言葉は使わない
A 専門用語は、わかりやすい言葉に置き換えてその右に()書きで専門用語を入れる
B 変数名や関数名には英単語を使わず、2字以内かローマ字にする
という方針でのぞみます。
理由は、小学生をはじめとして全くプログラミングの経験のない方を、
授業の対象とするからです。
私がプログラミングの講義を始めてから、
10年以上の月日が流れています。
幸いにしまして、平日であれば1日に少ない日でも4千、
多い日には2万のアクセスを数えるに至っています。
(おそらくこのゲームプログラミングが軌道に乗れば、
常時1万以上のアクセス数をいただけるであろうと予想しています。)
ほとんどのプログラミングのページが、
Gooleランキングのトップないしは上位にランクされています。
そして、多くの方からメールをいただいています。
メールによっては、ほかの書籍やサイトで一生懸命頑張ったけど、
全く理解できずに途中であきらめてしまった様子がえがかれています。
多くの方の挫折(ざせつ)した原因は、2つです。
カタカナ専門用語と英単語の乱発です。
int g_gametitleimg;
g_gametitleimgはグローバル変数で変数のスコープは−−−
小学生からの〜入門と書いてある書籍からしてこんな感じなのです。
いくら小学校から英語教育がなされているとはいえ、
英会話中心の教育ですから、
g_gametitleimgと書かれた瞬間に????
意味がわからない!!!ですよね。
大人でもハンドルなどとカタカタをあちらこちらで使われてしまうと、
読んでいても頭に入らない、と感じる方は大変多いのです。
ですから、私は次のように講義を進めます。
int hajimenogamen;
箱(変数)にはいろいろな種類(型)があり、−−−
社員(関数)には、
命じられて「仕事だけをして結果を報告しない社員」と「仕事をしてその結果を報告する社員」
という2つのタイプがあります。
こういう講義スタイルをとる理由は、
小学生や初心者のためばかりではなく、
g_frametimeやハンドルなどという言葉を使われると、
私自身が、むずかしく感じてしまうからです。
皆さんのためばかりではなく、
自分のためにもやさしい言葉で言いかえたり、
わかりやすいように解釈(かいしゃく−文章の意味をわかりやすく解きほぐすこと)したり、
しているのです。
基本的には、プログラムは自分が意図した通りに動けばよい!
これが私の考えです。
皆さんも自分が理解できる言葉や解釈に置き換えて、
この講義を読んでいただければと思います。
3つの基本方針以外に、大変大きな特徴がこの授業にはあります。
私も、勉強させていただきましたが、
サイト上には、無料の大変素晴らしいC言語ゲームプログラミング講義がたくさんあります。
ですが、私が見た範囲では残念ながら、
C言語を一通り勉強したことを前提に授業が展開されているようです。
このサイトでは、全くの初心者や小学生などを講義の対象者としますので、
ゲームを作りながら、
C言語の基礎を学ぶというスタイルで進めます。
ただし、読者によってはC言語なら一通り学んだという方も、
いらっしゃると思います。
わかっている方にとっては、基礎の記述は退屈に感じるでしょうから、
目次にも書いてある通りに、
ゲームの記述と基礎の記述を分けて書きます。
リンクを色で分けてありますので、
必要な色をクリックして講義を読み進めていただければと思います。
ただし、一度開いたページはどちらも黒になってしまい区別がつかなくなりますので、
()内に基礎かゲームかがわかるようにしておきます。
C言語の理解が充分だと思っている方でも、
読んでいてわからないときには、
基礎の記述も読んでください。
最後に、重要なことについての反復についてです。
大切なことは、何度も繰り返し説明します。
前に説明したことを忘れて、繰り返して解説しているのではなく、
意図的に繰り返しています。
どうしてでしょうか。
『忘れる前の反復(復習)』が記憶するための絶対条件であるからです。
学校の授業でも先生方は、
意識しているか意識していないか別にして、
重要なことは繰り返します。
私は長年県立高校で、教諭(先生のことです)をやっていて、
常々感じていたことがあります。
生徒の学習効率が余りにも悪すぎるということです。
問題点は2点あります。
@ 意味を理解しないで丸暗記する
A 忘れてから反復をしている
@に関しては、私の『右脳数学構想』を読んでいただければと思います。
Aは極論すると、何回やっても結局は忘れてしまいます。
生徒たちは、意味も理解せずに丸暗記して、
忘れてから反復するために、
100回やって100回とも忘れている!−−−という現実を見てきました。
『忘れる前の反復(復習)』を適切な時期に6,7回やれば生涯記憶になることが、
学習心理学によって証明されています。
適切な時期を書いておきますので、
この記憶法を使って適切な時期を覚えて実際に使ってください。
@ その日のうちに反復
A 次の朝に反復
B Aの3日後に反復
C Bの1週間後に反復
D Cの2週間後に反復
E Dの1ヶ月後に反復
F できればEの半年後に反復
確かに、この記憶法だと復習する内容がどんどん増えてしまいます。
ですが、わざわざノートを開いて反復しなくても、
バスの待ち時間などに軽く思い出すだけでも、
かなりの効果があります。
また、すべてを棒暗記・丸暗記するのではなく、
本当に重要なことだけを暗記するのです。
後は、他の項目を意味を理解して関連づけておけば、
芋ずる式にいくらでも記憶を再生することができます。
極論すると、数学の場合には1単元1項目だけ暗記しておけば、
すべての重要な公式や定理は、自ずと出てくるのです。
いけないことは丸暗記・棒暗記です。
特に中学生以上の人は、絶対です。
すでに、意味のないものは覚えられないように頭の構造が変わっているからです。
ところが、小学校中学年の頃に有効だった丸暗記の習慣が抜けずに、
高校生になっても丸暗記を続けて『最近記憶力が悪くなった』と嘆いているのです。
高校生といえば、人生で一番記憶力のよい時期です。
記憶力が悪くなったと感じているとすれば、
それは勉強方法が根本からだめなのです。
当てはまる中高生の皆さんは勉強方法を考え直してください。
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