第8講 4次魔方陣と6次魔方陣の作成
第7話 for文版解説その2

void h(int **x){
  int w,i;
  for(i=0;i<2;i++){
    w=x[i][i];
    x[i][i]=x[3-i][3-i];
    x[3-i][3-i]=w;
  }
  for(i=0;i<2;i++){
    w=x[i][3-i];
    x[i][3-i]=x[3-i][i];
    x[3-i][i]=w;
  }
}
コピペ用添付ファイル

解説
今度は逆対角線部分
  for(i=0;i<2;i++){
    w=x[i][3-i];
    x[i][3-i]=x[3-i][i];
    x[3-i][i]=w;
  }
を解説します。
i=0のとき、
    w=x[i][3-i];
 は
    w=x[0][3];
 ですから、

  0
0 16
1 11
2 10 12
3 13 14 15

 座標()の4がwに収納されます。
    x[i][3-i]=x[3-i][i];
 は、i=0ですから、

    x[0][3-0]=x[3-0][0];
 すなわち、
    x[0][3]=x[3][0];
 となり、

  0
0 16
1 11
2 10 12
3 13 14 15

 座標()の13が座標()に収納されて、

  0
0 16 13
1 11
2 10 12
3 13 14 15

 となります。
    x[3-i][i]=w;
 は、i=0ですから、
    x[3-0][0]=w;
 すなわち、
    x[3][0]=w;
 となり、
 座標(
)に(wに収納されていた4)が入ります。

  0
0 16 13
1 11
2 10 12
3 14 15



  for(i=0;i<2;i++){
    w=x[i][3-i];
    x[i][3-i]=x[3-i][i];
    x[3-i][i]=w;
  }
i=1のとき、
    w=x[i][3-i];
 は
    w=x[1][2];
 となり、

  0
0 16 13
1 11
2 10 12
3 14 15

 座標()の7がwに収納されます。
    x[i][3-i]=x[3-i][i];
 は、i=1ですから、

    x[1][3-1]=x[3-1][1];
 すなわち、
    x[1][2]=x[2][1];
 となり、

  0
0 16 13
1 11
2 10 12
3 14 15

 座標()の10が座標()に収納されて、

  0
0 16 13
1 11 10
2 10 12
3 14 15

 となります。
    x[3-i][i]=w;
 は、i=1ですから、
    x[3-1][1]=w;
 すなわち、
    x[2][1]=w;
 となり、
 座標(
1)にwに収納されていた7が入ります。

  0
0 16 13
1 11 10
2 12
3 14 15

 これで逆対角線部分の交換が成立して全行程が終了して、
 4次魔方陣が完成します。


さて、次は6次魔方陣に挑戦です。


10 11 12
13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36

ピンクは中心に対して点対称移動、
薄緑は中央の直線に対して上下に線対称移動、
紺色は中央の直線に対して左右に線対称移動
でした。
大変ですが、すべての交換をfor文で実現しましょう。

ヒントを入れておきます。
薄緑紺色の複雑な動きを実現するキーは、
(i+2)%3です。
a%bはaをbで割ったときの余りを求める計算です。
例えば、
5%3=2
です。
5を3で割った余りは、2ですよね。

 




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