第5講 もしもボックス=if文の学習
第4話 乱数系列を自動的に変える
国語=41
社会=85
数学=72
理科=38
英語=80
合計点=316
平均点=63.200000
合格
前話で作ったアプリは何回やっても、
上の結果しか出しません。
結果を変えるには、乱数の系列(乱数の発生順番)を変更しなければなりません。
乱数系列を変更するにはsrand(・)を使います。
・をシード値といいます。
シード値が乱数の系列を決めます。
・のところに例えば1と入れて、
#include<stdio.h>
#include<stdlib.h>
int f(); //データ作成社員
void hy(int a,int b,int c,int d,int e,int g); //データを画面に表示する社員
void gh(int g); //合否を判定し画面に表示する社員
int main(){
int a; //国語のデータ受け皿
int b; //社会のデータ受け皿
int c; //数学のデータ受け皿
int d; //理科のデータ受け皿
int e; //英語のデータ受け皿
int g; //合計点
srand(1); //シード値を指定
a=f();
b=f();
c=f();
d=f();
e=f();
g=a+b+c+d+e;
hy(a,b,c,d,e,g);
gh(g);
}
int f(){
return(rand()%101);
}
void hy(int a,int b,int c,int d,int e,int g){
printf("国語=%d\n",a);
printf("社会=%d\n",b);
printf("数学=%d\n",c);
printf("理科=%d\n",d);
printf("英語=%d\n",e);
printf("合計点=%d\n",g);
printf("平均点=%f\n",(double)g/5);
}
void gh(int g){
if(g>=300)printf("合格\n");
if(g<300)printf("不合格\n");
}
として実行すると、
(今回)
(前回)
で結果は変わりませんが、
srand(2); //シード値を指定
とすると、
と変わります。
しかし、手でシード値を入れるのでは大変です。
このシード値を時間毎に自動的に取得させる方法があります。
srand(time(NULL));
とします。
time(NULL)はグリニッチ標準時である1970年1月1日の00:00:00
から現在までの経過時間を秒単位で表したものです。
ただし、timeを使うときには、
冒頭に
#include <time.h>
を入れておく必要があります。
#include<stdio.h>
#include<stdlib.h>
#include <time.h>
int f(); //データ作成社員
void hy(int a,int b,int c,int d,int e,int g); //データを画面に表示する社員
void gh(int g); //合否を判定し画面に表示する社員
int main(){
int a; //国語のデータ受け皿
int b; //社会のデータ受け皿
int c; //数学のデータ受け皿
int d; //理科のデータ受け皿
int e; //英語のデータ受け皿
int g; //合計点
srand(time(NULL)); //シード値を自動的に指定
a=f();
b=f();
c=f();
d=f();
e=f();
g=a+b+c+d+e;
hy(a,b,c,d,e,g);
gh(g);
}
int f(){
return(rand()%101);
}
void hy(int a,int b,int c,int d,int e,int g){
printf("国語=%d\n",a);
printf("社会=%d\n",b);
printf("数学=%d\n",c);
printf("理科=%d\n",d);
printf("英語=%d\n",e);
printf("合計点=%d\n",g);
printf("平均点=%f\n",(double)g/5);
}
void gh(int g){
if(g>=300)printf("合格\n");
if(g<300)printf("不合格\n");
}
コピペ用添付ファイル
これで毎回異なる結果が出るようになります。
では、次話の課題です。
それは、最高点の教科を見いだして、
教科名と得点を表示させることです。
国語=98
社会=94
数学=51
理科=43
英語=64
合計点=350
平均点=70.000000
合格
最高点だった教科は国語です。そして、その点数は98です。
を実現するアプリに変更してください。
といっても、ノーヒントでは初心者には大変難しい課題ですから、
次話で考え方を説明します。
ですが、力自慢の方は是非自分で考えてください。
もちろん、if文を使いますよ。
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