第9講 プロシージャの学習
第2話 構造化プログラミングの思想


プログラミングの原則は、
プログラムをわかりやすく組むです。
ところが、かつてのBASICは
非常に複雑怪奇なプログラムになりやすかったのです。
BASICで組んだプログラムは、
スパゲティプログラムであると揶揄されたのです。

理由は、BASICではGo To文というのがあり、
同じルーチン(サブプログラム)の中であっちこっちに飛び回り、
さらに、異なるルーチンへ行ったり来たりして、
全体が混線していました。
しかも、サブルーチン(サブプログラム)は独立していないので、
同じ変数名の場合、
変数の値がいろいろなサブルーチンで書き換えられてしまうのです。
プログラマーは常にプログラム全体を見ていないとプログラムを組めないのです。
プログラム全体がWebや脳細胞のように複雑に絡み合い、
変数の値がいつの間にか書き換えられてしまうのです。
当然BASICの場合、複数のプログラマーが分業しながら、
プログラミングすることは困難であったのです。

それに対してC言語やパスカルなどは
パーツ=部品=単位=細胞が独立していて
細胞同士の結合も単純結合です。
BASICのプログラミングが脳細胞のシナプスのように、
複雑に絡み合っていたのに対して、
出口と入り口が1つしかない、つまり結合部分が一カ所しかない単純結合です。
人間も内蔵などの各パーツからできていますが、
パーツの結びつきは非常に複雑に入り組んでいます。
それに対して、プラモデルは精々数カ所のみが結合しているだけです。
胃や肝臓や脳が入り組んで結合しているのに対して、
プラモデルの部品は、他の部品と単純な結合をしています。
かつてのBASICのプログラミングとC言語やVBAのプログラミングは、
人間のパーツの複雑結合とプラモデルの部品と単純結合と同様に考えることができます。
単純結合とはどういう意味でしょうか。
先の例で説明しましょう。
VBA
指令が飛んだ場所に終了した後戻ってきます。
つまり、結合部分は
入門緑の丸の部分のみです。
1カ所だけ結びつく単純結合です。
単純に繋がっていることがポイントの1つです。


さらに、VBAの場合各パーツが完全に独立しています。
したがいまして、パーツを開発しているとき、
他のパーツのことは一切考慮に入れる必要がないのです。
そのパーツのみの開発に専念できる!
つまり、プログラマーの分業が容易だったのです。

プラモデルにおいて独立の部品を単純結合させるように、
独立パーツを単純結合させて、
全体を組み立てる手法を構造化プログラミングといいます。
C言語やパスカルは、この構造化プログラミングの思想が徹底していました。
そして、BASIC側でも欠陥を認め、
QB、VB、VBAでは、問題点を改めC言語に負けない
構造化プログラミンができるように改良したのです。



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