第2講 変数
第5話 1+2+3の計算
変数を使う意義は、何度も使用することが出来ることが一つですが、
より根本的には箱に入っている値の加工や変更が出来ることです。
値の加工が出来るので、
1+2+3+・・・+10000
2+5+8+・・・+302
のような計算が出来るのです。
では、実際に
1+2+3の計算をさせてみましょう。
どうやるか皆さん考えてみてください。
解答例を30行下に書きます。
解答例
Module Module1
Sub Main() '私は社長だ。
Dim a As Integer
a = 1 + 2 + 3
Console.WriteLine(a)
End Sub
End Module
実行結果
で確かに出来ていますが、
このコードは発展性のないコードです。
将来は
1+2+3+・・・+10000
1×2×3×・・・×10
のような計算もさせたいので、
次のようにコードを変更しましょう。
Module Module1
Sub Main() '私は社長だ。
Dim a As Integer '整数を入れる箱を用意
a = 0 '初期化
'以下計算
a = a + 1
a = a + 2
a = a + 3
'以上計算
Console.WriteLine(a)
End Sub
End Module
すると実行結果は
6
(これ以降は、画像ではなく上の表に緑で実行結果を表示します。)
注釈文に初期化と書いてありますが、
最初の代入を初期化というのです。
だたし、VBの場合は
a = 0 '初期化
は不要です。
なぜなら、変数が宣言(定義)されたとき、
VBでは0に初期化されることになっているからです。
ですが、C++等では必ず初期化しなければなりませんので、
初期化する習慣を身につけるために、
入れるようにしましょう。
初期化は0とは限らないことも理由です。
中学生以上の方は、ここで『あれっ!!』ですよね。
a = a + 1
a = a + 2
a = a + 3
っておかしくない?
例えば、
a = a + 1
は右辺のaを左辺に移項して、
a -a = 1
から
0 = 1
となってしまって矛盾してしまうではないか。
と思った中学生は、賢い生徒です。
確かに、=が数学のイコールなら
a = a + 1
a = a + 2
a = a + 3
はあり得ません。
では、どういうことでしょうか。
ヒントは、第2講第2話の
『ただし、代入と=については実は数学とは少し異なります。』
という言葉にあります。
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