第3講 繰り返し処理for文
第5話 Console.ReadLine()によって、初項・交差・末項の値を取得して、等差数列の和を求めるアプリ
003
    ↓
キーボードから初項を入力してエンター
    ↓
031
    ↓
キーボードから交差を入力してエンター
    ↓
032
    ↓
キーボードから末項を入力してエンター
    ↓
033
を実現するアプリコード例
//以下C#を始めるためのお呪い
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
//以上C#を始めるためのお呪い
namespace a //初心者はお呪い=決まり事と思い一切気にしない
{
  class Program //初心者はお呪い=決まり事と思い一切気にしない
  {
    static void Main(string[] args) //私は社長だ。
    {
      int s, k, m; //s:初項 k:交差 m:末項
      Console.WriteLine("初項、交差、末項の順に入力して下さい。");
      Console.Write("初項=");
      s = int.Parse(Console.ReadLine()); //キーボードからaの値を取得
      Console.Write("交差=");
      k = int.Parse(Console.ReadLine()); //キーボードからmの値を取得
      Console.Write("末項=");
      m = int.Parse(Console.ReadLine()); //キーボードからkの値を取得
      
int w = 0; //w:和を求める変数 宣言と同時に0に初期化
      for (int i = s; i <= m; i += k) w += i;
      Console.WriteLine("初項{0:d}、交差{1:d}、末項{2:d}の等差数列の和={3:d}", s, k, m, w);
    }
  }
}

さて、今回からアプリ
(アプリケーションソフトの最初の3文字、
アプリケーションソフトは応用ソフトの意味。
タブレットが出てくるようになってから、
アプリと略称するようになりましたが、
昔は後ろの3文字をとり、
ソフトと略称しました。
本サイトでは、両方の略称を気分で使い分けますが、
両方ともアプリケーションソフト=応用ソフトです。)
という名称を使うのは、キーボードから取得できるようになって、
はじめて実用的なプログラムになったからです。

      int w = 0; //w:和を求める変数 宣言と同時に0に初期化
に注目してください。
最初に値を入れることを変数の初期化といいます。
この例のように、宣言すると同時に初期化することも出来ます。
是非とも覚えておいてください。
また、C#では自由な位置で宣言出来ることを使っています。
036
その意義は、wのスコープ(変数の有効範囲)を赤矢印に限定できることにあったのですね。


尚、末項の入力は正確でなくても大丈夫です。
例えば、
初項=4、交差=3の第4項までの和なら
4+7+10+13
ですが、
末項=15で入力しても同じ
4+7+10+13
が計算されます。
理由は、
       for (int i = s; i <= m; i += k)
をご覧になればわかります。
i += kの計算から13の次は17で、 i <= mの条件を満たしませんから、
for文実行の範囲外になり、
+17の部分は計算されないからです。

Console.ReadLine()によってキーボードから値が入力されるようになって便利にはなりましたが、
今回は1回しか使えませんね。
これではアプリの名に値いません。
そこで、×をしない限り何回でも計算できるように、
改良します。
ヒントとして、
032
×が押されない限り、上のような画面が無限に続くようにするためには、
//以下C#を始めるためのお呪い
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
//以上C#を始めるためのお呪い
namespace a //初心者はお呪い=決まり事と思い一切気にしない
{
  class Program //初心者はお呪い=決まり事と思い一切気にしない
  {
    static void Main(string[] args) //私は社長だ。
    {
      int a;
      for (;;)
      {
        Console.WriteLine("キーボードからaの値を入力してください。");
        Console.Write("a=");
        a = int.Parse(Console.ReadLine());
        Console.WriteLine("入力された値は={0:d}", a);
        Console.WriteLine("アプリを終了するときには×をクリックしてください。");
        Console.WriteLine();
        Console.WriteLine();
      }
    }
  }
}
とすればよいということをお伝えしておきましょう。
実際にコピペしてCtrl+F5をしてください。

for (;;) {}とすると、同じことが無限に繰り返されます。
すべてを空白にすることが出来ます。
もちろん、
int i;
for (i = 0;;) {}
としても良いですし、
int i;
for (i = 0;i < 2;) {}
としても結果は同じです。
i++;がないためにiはいつまでも0のままですから。

では皆さんに×をクリックしない限り何回でも使える
002
アプリを開発していただきたいと思います。

ヒントはfor文は入れ子式につかることが出来るということです。
    int i,j;
    for(i=0;i<10;i++)
    {
      ・・・
      ・・・
      for(j=0;j<5;j++)
      {
         
・・・
         ・・・
         ・・・

      }
      ・・・
      ・・・
    }
2次元繰り返し処理といいます。
(因みに上の例だとの部分は10×5=50回繰り返されます。
for(i=0;i<10;i++)の場合繰り返される回数は10回です。
なぜなら、iは
0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
の10通りの値を取るからです。
for(j=0;j<5;j++)なら5回です。
jの値は、
0,1,2,3,4
の5通りですから。
第3講第1話で述べたように、0のカウントを忘れないでください。)


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