第7講 社員(子分)

第9話 整数を返す社員(子分)


全話問題解答
#include<iostream>
using namespace std;
short f();
short g();

int main(){
  cout<<"1から10までの和=";
  cout<<f()<<endl<<endl;;
  cout<<"1から10までの積=";
  cout<<g()<<endl<<endl;
}

short f(){
  int w,i;
  w=0;
  for(i=1;i<11;i++){
    w+=i;
  }
  return(w);
}

short g(){
  int w,i;
  w=0;
  for(i=1;i<11;i++){
    w+=i;
  }
  return(w);
}
実行結果
C言語


あっれ!?
前のプログラム
#include<iostream>
using namespace std;
void wa();
void seki();

int main(){
  wa();
  seki();
}

void wa(){
  cout<<"1から10までの和=";
  int w,i;
  w=0;
  for(i=1;i<11;i++){
    w+=i;
  }
  cout<<w<<endl<<endl;
}

void seki(){
  cout<<"1から10までの積=";
  int w,i;
  w=1;
  for(i=1;i<11;i++){
    w*=i;
  }
  cout<<w<<endl<<endl;
}
と何が違うの?
当然の疑問です。
違いは、前のvoid型の場合は、
黒い画面への表示の仕事もそれぞれ
社員f()と社員g()が行いましたが、
整数型社員を使う方のプログラムでは、
表示の仕事は、
社長であるmain()が行っています。
社員f()と社員g()はそれぞれ、
足し算とかけ算のみの仕事を行うだけで、
黒い画面への表示の仕事は行っていません。
つまり、社長main()は社員f()に1から10までの和を求めさせてから、
その結果を報告させて、
報告を受けて社長自ら和を黒い画面に
表示するという仕事を行ったのです。
積についても同じです。
結果はどのように返しているかと申しますと、
return(w);です。
つまり、return(w);で結果wを仕事を依頼した人に返しているわけです。

void型の場合は『空』の情報が返され、
short型の場合は、整数という情報が返されました。
では、命令をする人は仕事をしてもらう人に情報を渡すことはできるのでしょうか。

つまり、仕事を依頼する人が情報を渡し、
依頼された人はその情報を分析・処理して情報を返すことはできるのでしょうか。



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