第3講 数字を入れる箱を活用しよう
第2話 文字型=最も小さい箱の活用
それでは、もっとも小さい箱である文字型を活用してみましょう。
文字型の箱を2つ用意して、
次のように、それぞれの箱に異なる数字を入れて、
2つの数字を足したり、引いたりするプログラムを考えてみてください。
a=12を表示させるにはなどについては、
cout<<"a="<<a+0<<endl;
a+0は文字型以外では単にaでよいのですが、
最も小さい箱である文字型(char型)は本来文字を入れる箱なので、
箱に入っているものが数字であること認識させるためにa+0となっているわけです。
計算に使うと、それが数字であると認識してくれるわけです。
ですから、a+bの場合はa+b+0とする必要がありません。
また、coutは<<で繋いでいくことができます。
その際"a="に気をつけていただければと思います。
文字の場合と数字の場合では、右辺に違いがありましたね。
解答例は、例によって30行下に示します。
解答例
#include<iostream>
using namespace std;
int main(){
char a,b; //a,bは0~256の範囲の整数を入れる箱
a=12;
b=7;
cout<<"a="<<a+0<<endl;
cout<<"b="<<b+0<<endl;
cout<<"a+b="<<a+b<<endl;
cout<<"a-b="<<a-b<<endl;
}
さて、ここで問題です。
最も小さい箱である文字型は-257~258までの整数しか扱えません。
上のプログラムにおいて
#include<iostream>
using namespace std;
int main(){
char a,b; //a,bは0~256の範囲の整数を入れる箱
a=298;
b=357;
cout<<"a="<<a+0<<endl;
cout<<"b="<<b+0<<endl;
cout<<"a+b="<<a+b<<endl;
cout<<"a-b="<<a-b<<endl;
}
と変更するとどうなると思いますか。
答えは次話で。
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