第3講 数字を入れる箱を活用しよう
第1話 数字を入れる箱の種類
文字を入れる箱は、基本的に1種類しかありませんが、
数字を入れる箱は、様々な大きさの箱がVBAには用意されています。
箱(変数)の大きさは、正確に言うと割り当てられるメモリーの大きさです。
箱の小さい順に紹介すると、
文字型(-128~127までの整数も扱える)、短整数型、
int(整数)型、単精度実数型、倍精度実数型などがあります。
必要メモリーは、順に、
1バイト、2バイト、4バイト、4バイト、8バイトです。
扱える数の範囲をint(整数)型まで述べておくと、
-128~127
-32,768~32,767
-2,147,483,648~2,147,483,647
です。
それぞれの箱を用意する呪文は、
文字型
char a;
短整数型
short a;
整数型
int a;
単精度実数型
float a;
などです。
先に述べたとおり、箱の大きさによって処理速度が変わります。
-128~127の範囲の整数しか扱わないとわかっているときは、
最もメモリー小さい文字型を使用するようにしましょう。
将来、数独自動作成ソフトや魔方陣作成ソフトなどを作りますが、
長整数型long int a; を用意したのでは、文字型を使用したときに比べ、
処理速度は、数分の1から数百分の1になります。
できるだけ小さい箱にした方が、処理速度が数段に速いのです。
数独自動生成の場合膨大な計算量になりますので、
文字型にすべきです。
数独の場合は、1から9までの数字しか出てこないわけですから。
大きな箱を小さな箱にするだけで、
場合によっては処理速度は、何万倍から何億倍になるのです。
大きな箱を用意して、ほんの少ししか入れなかったらもったいないですよね。
扱うものに応じた箱を用意する、プログラミングの極意の一つです。
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