第2講 文字を入れる箱を活用しよう
第5話 文字の加工
箱に文字を入れるには、
string a;
a = "太郎は";
としました。
string a;
によって、aという名前の箱が用意され、
a = "太郎は"
によって、
箱に"太郎"が入りました。
=について皆さんは、数学の=を連想されたかもしれませんが、
実は、=は数学のイコールとは違うのです。
どう違うのでしょうか。
ところで、プログラミングの文章を次のようにして、
Ctrl+F5を押すと実行画面ははどのようになるでしょうか。
#include<iostream>
#include<string>
using namespace std;
int main(){
string a; //aは文字データを入れる箱
a="太郎は";
cout<<a<<endl;
a="太郎は賢い";
cout<<a<<endl;
}
a = "太郎は"
によって、
となっているところに
a = "太郎は賢い"
としたら、
箱の中は『太郎は太郎は賢い』となってしまうのでしょうか。
皆さん実験してみましょう。
実験結果は30行下に示します。
実行画面
『太郎は太郎は賢い』とはなりませんでした。
実は、箱には1つ(1項目)しか入らないのです。
ですから、新たに『太郎は賢い』を入れることによって、前にあった『太郎は』は箱からはじき飛ばされてしまい、
となります。消滅と書いてありますが、データは箱の中でしか生きられないので、箱から飛び出たデータは消えてしまうのです。
=は数学のイコールとは違うというのは、
今回の実験である程度予想できますが、
コードを次のように変更しますとより明確になります。
#include<iostream>
#include<string>
using namespace std;
int main(){
string a; //aは文字データを入れる箱
a="太郎は";
cout<<a<<endl;
a=a+"賢い";
cout<<a<<endl;
}
さて、実行画面はどうなるでしょうか。
答えは次話です。
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