第１話 for文とは?
第２講第９話で１から１０までの和を考えました。
を実現するプログラム例
#include<stdio.h>
int main(){
int w; //整数専用の箱
w=0;
w=w+1;
w=w+2;
w=w+3;
w=w+4;
w=w+5;
w=w+6;
w=w+7;
w=w+8;
w=w+9;
w=w+10;
printf("1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=");
printf("%d\n",w);
return(0); //mainを閉めるときのお呪い
}
コピペ用添付ファイル
このプログラムは褒められたものではありません。
同じようなことを１０回も繰り返しているからです。
繰り返しは、コンピュータにやらせるべきもので、
人がやるものではありません。
for文でこれを書き直すと、
#include<stdio.h>
int main(){
int w; //整数専用の箱
w=0;
for(i=1;i<=10;i++){
w=w+i;
}
printf("1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=");
printf("%d\n",w);
return(0); //mainを閉めるときのお呪い
}
コピペ用添付ファイル
といったシンプルなものになりますし、
for(i=1;i<=10;i++){
を
for(i=1;i<=1000;i++){
と変更するだけで
１から１０００までの和を求めるプログラムに変更できます。
また、前話で学んだscanfを使えば、
#include<stdio.h>
int main(){
int w,i,n;
w=0;
printf("いくつまで計算させるのかをキーボードから入力してください。\n");
fflush(0); //pirntfを先に実行させるためのお呪い
scanf("%d",&n);
for(i=1;i<=n;i++){
w=w+i;
}
printf("1から");
printf("%d",n);
printf("までの和=");
printf("%d\n",w);
return(0);
}
コピペ用添付ファイル
汎用的なプログラムが完成します。
for文について解説しましょう。
for(i=1;i<=10;i++){
w=w+i;
}
はiを1から10まで変化させながら、
{}内にある処理を繰り返しなさいという命令です。
{}にはw=w+i;しかありませんから、
これが繰り返されます。
すると、第２講第９話と同じように、
以下
w←w+4から６＋４でwは１０
w←w+5から１０＋５でwは１５
w←w+6から１５＋６でwは２１
w←w+7から２１＋７でwは２８
w←w+8から２８＋８でwは３６
w←w+9から３２＋９でwは４５
w←w+10から４５＋１０でwは５５
という処理が行われます。
iが1,2,3,4,5,6,7,8,9,10と変わりながら、
繰り返されるからです。
for文の中のiをfor文をコントロールする変数ですので、
制御変数といいます。
i++というのはi=i+1の簡略表現です。
i=1;i<=10;i++
ははじめが1でiを1つずつ大きくしていき10以下なら同じことを繰り返すように指示しています。
<=は≦がプログラム言語にはないので、
これで代用しています。
iが11になるとfor文の{}内は実行されずに終了となります。
同じよう処理を繰り返すことを、繰り返し処理といいます。
また、
グルグル回っているようにもイメージできますので、
ループ処理ともいいます。
尚、この例のように{}中が１文しかない場合には、
for(i=1;i<=n;i++)w=w+i;
と書くことも出来ます。
では、課題を出して第１話を占めます。
1からnまでの和を社長がやっていますが、
出来るだけ社長は仕事をせずに、
部下（社員）にやらせるべきです。
mainは指令書ですから、
具体的な仕事は部下がやるべきです。
和の仕事を社員f(int n)が行うように変更して下さい。
また、1からnまで積を求める社員g(int n）も採用して、
実行画面が
となるようなプログラムを考えて下さい。
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