第17講 10進法をn進法に変換する

第6話 プログラム解説その2
実行画面
n=16
10進数の428を16進数に翻訳すると、
1AC
です。
翻訳にかかった時間は0.000000秒です。
プロジェクト終了

を実現するプログラムコード再掲
#include<stdio.h>
#include<stdlib.h>
#include <time.h>
int f(); //データを発生させる社員
void g(int w,int a[1000],int n, int g); //10進数をn進数に翻訳する社員
void h(int w,int a[1000],int n); //結果をコンソールに表示する社員
int main(){
  clock_t hj,ow;
  int w,a[1000],n;
  printf("n=");
  fflush(0); //pirntfを先に実行させるためのお呪い
  scanf("%d",&n);
  srand((unsigned) time(NULL));
  w=f();
  hj=clock();
  g(w,a,n,0);
  ow=clock();
  h(w,a,n);
  printf("翻訳にかかった時間は%f秒です。\n",(double)(ow - hj) / CLOCKS_PER_SEC);
  printf("プロジェクト終了\n");
}
int f(){ //データを発生させる社員
  int w;
  while(1){
    w=rand()%1000;
    if(w>0)return(w);
  }
}
void g(int w,int a[1000],int n,int i){ //10進数をn進数に翻訳する社員
  a[i]=w%n;
  w=w/n;
  if(w>0){
    g(w,a,n,i+1);
  }
  else{
    a[i+1]=-1;
  }
}
void h(int w,int a[1000],int n){ //結果をコンソールに表示する社員
  int i,ik;
  i=0;
  while(1){
    if(a[i]==-1){
      ik=i-1;
      break;
    }
    i++;
  }
  printf("10進数の%dを%d進数に翻訳すると、\n",w,n);
  for(i=ik;i>=0;i--){
    if(a[i]<10)printf("%d",a[i]);
    if(a[i]==10)printf("A");
    if(a[i]==11)printf("B");
    if(a[i]==12)printf("C");
    if(a[i]==13)printf("D");
    if(a[i]==14)printf("E");
    if(a[i]==15)printf("F");
  }
  printf("\nです。\n");
}         
翻訳範囲を16進数で広げたソフト

解説の続き
    a[i+1]=-1;
の意味は、表示関数の中身を見なければ分かりません。
  i=0;
  while(1){
    if(a[i]==-1){
      ik=i-1;
      break;
    }
    i++;
  }
では何をしているのでしょうか。
k
4876を2進数に翻訳した結果は1001100001100です。
逆順に表示する必要があります。
逆順というのは、下から上へと表示する必要があるということです。
  i=0;
  while(1){
    if(a[i]==-1){
      ik=i-1;
      break;
    }
    i++;
  }
は、どこまで下へ遡及すべきを決定しています。
データは
a[0]=0,a[1]=0,a[2]=1,a[3]=1,a[4]=0,a[5]=0,a[6]=0,
a[7]=0,a[8]=1,a[9]=1,a[10]=0,a[11]=0,a[12]=1,a[
13]=-1
のように入っています。
上から下へと進んだ訳ですから、
0011000011001-1
ですよね。この順にデータが入っているわけです。
void g(int w,int a[1000],int n,int i){ //10進数をn進数に翻訳する社員
  a[i]=w%n;
  w=w/n;
  if(w>0){
    g(w,a,n,i+1);
  }
  else{
    a[i+1]=-1;
  }
}
を思い出して下さい。
  i=0;
  while(1){
    if(a[i]==-1){
      ik=i-1;
      break;
    }
    i++;
  }
は、a[12]=1の12を見いだすための処理です。
すなわち、12が意味のあるデータの最後の添え字であることを、
発見するための処理です。
このときに、
    a[g + 1]= -1
が重要な働きをします。
a[13]=-1
となっていて、添え字13は意味のないデータであることが認識できるのです。
n進数表示では-1はあり得ない数字であるからです。
ですから、一番下の添え字は12であることが分かるわけです。
どうしてかと申しますと、
      ik=i-1;
ですね。
すなわち、
      12=13-1
13 の1つ手前ですよね。
後は、
  for(i=ik;i>=0;i--){
    if(a[i]<10)printf("%d",a[i]);
    if(a[i]==10)printf("A");
    if(a[i]==11)printf("B");
    if(a[i]==12)printf("C");
    if(a[i]==13)printf("D");
    if(a[i]==14)printf("E");
    if(a[i]==15)printf("F");
  }
によって逆順に表示するだけです。
a[0]=0,a[1]=0,a[2]=1,a[3]=1,a[4]=0,a[5]=0,a[6]=0,
a[7]=0,a[8]=1,a[9]=1,a[10]=0,a[11]=0,a[12]=1
12,11,10,・・・,2,1,0の逆順に表示して
1001100001100
となるわけです。

どうです。
解説を読んですっきりしたのではありませんか。

今回関数の再帰的使用によって、
10進数をn進数に翻訳しましたが、
もちろん、while文によっても実現できます。
みなさん、while文の場合のプログラムを考えて下さい。



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