第1講 はじめてのVisual Basic体験
第5話 注釈文
プログラムの文章のことをコードといったり、ソースといったりします。
コートないしはソースという言葉を覚えて下さい。
さて、コードを次のように変更して下さい。
001
Module Module1

  Sub Main()
'私は社長だ。
    Console.WriteLine("はじめてのVisual Basicプログラミング体験!")
'コンソール画面への表示
  End Sub 

End Module

Ctrl+F5をしても、
012
とかわりません。
前話で書き忘れましたが、
この黒い画面をコンソールといいます。
コンソールアプリケーションとは、この黒い画面で動くソフトのことを指します。
本講義第1部はすべてコンソールアプリケーションで通します。
Windowsアプリケーションソフト開発については、第2部以降で扱います。
もし、今すぐにWindowsアプリケーションの勉強をしたい方は、
本サイトの世界で一番わかりやすいVisual Basic入門をお読み下さい。

'の付いている文を注釈文といいます。
この文をコンピュータ(正確にはコンパイラ)は読み飛ばします。
ですから、注釈文を入れても何も影響がないのです。
では何のために入れるのでしょうか。
それは、自分自身を含めた人間のためです。
プログラムコードを読む人のために解説しているのです。
人のために解説するのはわかるけど、
自分のために解説する必要があるの?−−−
とお思いですよね。
ところが、自分自身のためにも解説は絶対に不可欠なものです。
これからたくさんプログラムを書いていきます。
そして、過去に作った部品を活用します。
そのときに、その部品が何の部品であったのか、
いちいちコードを読まなくてもわかるようにしておくことが絶対に必要なことなのです。
日本の電機メーカーが、韓国・台湾・中国のメーカーに追従されて、
軒並み苦戦しています。
韓国辺りは追従というより、日本の先に進んでいるといった方がよいぐらいです。
韓国はわかるにしても、なぜ中国にも追い上げられてしまっているのでしょうか。
それは、パソコンなどの電気製品は部品を買ってきてプラモデルのように組み立てれば出来てしまうからです。
高度な技術がなくても作れてしまいますので、
人件費の安い中国などに勝てなくなってきているのです。
部品の中がどうなっているかわからなくても、
部品の使い方さえ知っていればパソコンやスマホは出来てしまうのです。
構造化プログラミングも同じです。
部品の中身をしらなくてもその部品の用途さえ知っていればよいのです。
部品の用途を注釈文で書いておくことは必要です。

先ほどから、部品という言葉を連発していますが、
  Sub Main() '私は社長だ。
    Console.WriteLine("はじめてのVisual Basicプログラミング体験!") 'コンソール画面への表示
  End Sub 
も部品の1つです。
ただ、Mainの名称からわかるように、中心となる部品です。
私は、プログラムの単位となる部品(正確にはプロシージャ)のことを、
社員や子分と呼んだりもします。
命令を受けて、仕事をするという点で、社員とプロシージャは共通しているからです。
そして、Mainは社員の親玉ですから、
'私は社長だ。
だとコメントしてあるわけです。
注釈文のことをコメント文ともいいます。
現在この会社は、社長1人の会社ですが、
やがてはいろいろな社員を雇って大会社になっていきます。
平社員ばかりではなく、
専務・取締役・部長・課長・係長などのヒエラルキーのある会社に変貌していきます。
そして、社長は指令役に徹して、仕事は社員にやらせるが原則になります。
ただ、今は社長しかいないので、
社長自らコンソール画面に
『はじめてのVisual Basicプログラミング体験!』
と表示させる仕事をしていますが。

本講義では、注釈文を多用します。
理由は、変数名やプロシージャー名は原則1文字を採用するからです。
変数とは、データを入れる箱です。
そして、変数名とはその箱の名前です。
引っ越しの時に段ボールに『下着』などとマジックで書き込むものに対応するものが、
変数名です。
他と区別する以外の意味は持っていないのに、
意味ありげな英単語(例えば、block_s)で書かれてしまうと、
初心者はこの変数名自体に意味があると思っていまいます。
『下着』『食器』などと書いておかないと、何の段ボールであるか、
わからなくなるから書くだけです。
他と区別するだけです。
意味のないところに意味があると思ってしまうことが、
初心者がプログラミングに躓く大きな原因になっています。
なので、変数名やプロシージャ名はaやf等と基本1文字を当てます。
これだと確かに何の変数であり、何のプロシージャ(何の仕事をする社員)がわからなくなります。
そこで、注釈文を多用します。
コピペであちらこちらに貼り付けておきます。
s 'ブロックの動く速度
と書いた方が、
block_s
と書くよりはるかにわかりやすいと思いませんか。



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002

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