第９講 配列とfor文を利用して３次魔方陣を作ろう　
第１話　魔方陣とは？
本サイトは、魔方陣の研究から始まりました。
その後に右脳数学の論文や投稿論文のページなどを加えていき、
現在の姿になりました。
魔方陣関係のページは余り更新しなくなりましたが、
魔方陣に対しては、今でも愛着を持っています。
ですから、VC++講義やVBA講義などでも魔方陣の題材を多く扱っています。
そして、魔方陣をVBAやC++などで作成してみたいという方が多く来訪してくださっています。

応用など何も考えずに行ってきた魔方陣自動生成プログラムが、数独＝ナンバープレイス自動生成ソフトに繋がりました。
また、魔方陣作成プログラムの基本発想＝コンセプトを使えば完全な時間割ソフトを作成できる可能性が十分にあります。

応用を考えない研究が、
実用性を備えてくる・・・・
ということは、歴史上よくあることです。
まったく応用を考えない純粋数学であると思われていた整数論が、
２０世紀２１世紀において、華々しい２つの応用部門をもちました。
１つは、IT社会の基盤を作り上げた暗号理論です。
整数論なしにIT技術は存在し得ません。
IT革命を論じる人は少なくなりましたが、
私は、IT革命が産業革命以来の大革命であるとことは論を待たないことだと思っています。
金融や工業の基盤となっていることは、疑いもない真実であるからです。
整数論が現代経済の基礎となっている、といっても決して誇張ではありません。

そして、もう一つの華々しい応用部門が物質の究極＝宇宙の最奥を研究する現代物理学です。
素粒子論は、整数論なしには成立しないことがわかっています。
不思議なことに、素数の分布と原子核エネルギーのレベルが一致しているのです。
素数の規則性に関するリーマン予想が、原子物理学や素粒子論の謎を解き明かす究極の鍵である可能性があるのです。
ピタゴラス学派の思想の核心部分は、『宇宙は数によってできている』ですが、
素数が宇宙を規定している究極の原理である可能性が濃厚であり、ピタゴラス思想が証明されるかもしれないのです。

そして、物質の究極と関連しているリーマン予想がもう一つの応用分野である金融経済を根底から覆してしまう可能性も出てきました。
IT技術は暗号理論によって可能になりました。
セキュリティは、素数による暗号理論なしには成立しません。
暗号は、スーパーコンピュータで１万年計算させても解明できない巨大な素数によって作られています。
セキュリティの安全さは、スーパーコンピュータをもってしてもキーとなっている素数を求めることができないという点にあったのですが、
素数の規則性に関するリーマン予想が解かれてしまうと、パソコンで数秒で究明できてしまう可能性が出てきたわけです。
そうなると、リーマンブラザーズの倒産によるリーマンショックとは比べものにならないリーマンショックが起きてしまうのは確実なのです。
金融経済の危機！　IT社会の危機！
というより人類史上最大の危機を招くことになる！

すみません。脱線が長くなってしまいました。
魔方陣とは何でしょうか。
いくつか例を示しましょう。

何であるかお分かりですか。
ヒントは、列と行の合計を考えてください。
そうです。
すべて同じです。

それだけでしょうか。違います。
対角線の合計も同じです。
このような方陣を魔方陣といいます。
そして、１辺の長さがｎであるときｎ次魔方陣というのです。
いきなり、６次魔方陣などを作らせるのは無理ですから、
この講においては、まず３次魔方陣をコンピュータに作らせようというわけです。

魔方陣に興味をお持ちの方は是非魔方陣のページも参照してみてください。

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