第6話 7スレッド素数探索プログラム解説
プログラムスレッド上で展開される関数部分の再掲
void f1(void *a){//7で割ると1余る素数の探索
cn1=0;
for(int i=1;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s1[cn1]=i;
cn1++;
}
}
t1=0;
}
void f2(void *a){//7で割ると2余る素数の探索
cn2=0;
for(int i=2;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s2[cn2]=i;
cn2++;
}
}
t2=0;
}
void f3(void *a){//7で割ると3余る素数の探索
cn3=0;
for(int i=3;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s3[cn3]=i;
cn3++;
}
}
t3=0;
}
void f4(void *a){//7で割ると4余る素数の探索
cn4=0;
for(int i=4;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s4[cn4]=i;
cn4++;
}
}
t4=0;
}
void f5(void *a){//7で割ると5余る素数の探索
cn5=0;
for(int i=5;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s5[cn5]=i;
cn5++;
}
}
t5=0;
}
void f6(void *a){//7で割ると6余る素数の探索
cn6=0;
for(int i=6;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s6[cn6]=i;
cn6++;
}
}
t6=0;
}
char sh(int g){
if(g==1)return(0);
if(g==2)return(1);
if(g==3)return(1);
if(g>0 && g%2==0)return(0);
for(int i=3;i<=sqrt((double)g);i+=2)if(g%i==0)return(0);
return(1);
}
解説
各スレッドから書き込むと、
スレッドは並列に働いていますので、
いろいろなタイプ(分類)がごちゃ混ぜに書き込まれてしまいますので、
コンソールへの書き込みはすべてルートスレッドにしてあります。
cout<<"7で割ると1余る素数"<<endl;
for(i=0;i<cn1;i++){
cout<<s1[i]<<" ";
if(i>0 && i%10==0)cout<<endl;
}
cout<<endl;
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
さて、
void f1(void *a){//7で割ると1余る素数の探索
cn1=0;
for(int i=1;i<1001;i+=7){
if(sh(i)){
s1[cn1]=i;
cn1++;
}
}
t1=0;
}
について解説しましょう。
7で割って1余る整数は、
1,8,15,22,29,・・・・
です。
1から始めて7ずつ加えていけば良いのです。
7ずつ加えていくので、i+=7というわけです。
でも、これで7以外の素数が漏れなく網羅されるのでしょうか。
を小さい順に並べていけば、
2,3,5,11,13,19,23,29,31,37,41,47,・・・
と確かに漏れがなく素数が列挙されていることが分かります。
すべて検討されている理由は、
(7で割ると1余るグループ)1,8,15,22,29,・・・・
(7で割ると2余るグループ)2,9,16,23,31,・・・・
(7で割ると3余るグループ)3,10,17,24,32,・・・・
(7で割ると4余るグループ)4,11,18,25,33,・・・・
(7で割ると5余るグループ)5,12,19,26,34,・・・・
(7で割ると6余るグループ)6,13,20,27,35,・・・・
を小さい順に並べ直せば、
1,2,3,4,5,6,8,9,10,11,12,13,15,16,17,18,19,
20,22,23,24,・・・
と7の倍数を除く整数がすべて入っているからです。
7の倍数は、7以外は素数ではありませんから、
7の倍数ははじめから入れる必要がないのです。
ところで、
(7で割ると1余るグループ)1,8,15,22,29,・・・・
(7で割ると2余るグループ)2,9,16,23,31,・・・・
(7で割ると3余るグループ)3,10,17,24,32,・・・・
(7で割ると4余るグループ)4,11,18,25,33,・・・・
(7で割ると5余るグループ)5,12,19,26,34,・・・・
(7で割ると6余るグループ)6,13,20,27,35,・・・・
をみると、無駄なものが検討されていることが分かります。
2以外の偶数はすべて素数でないのですから、
偶数は検討対象から外すべきです。
というわけで、コードは改良の余地があります。
皆さん改良して下さい。