第12講 ベクタの学習
第7話 反復子を使ったコードの解説その2

コード再掲
#include<iostream>
#include<vector>
using namespace std;
void main(){
   int j;
   vector<int> c(3); //要素数3のベクタを用意
   for(j=0;j<3;j++)c[j]=j+1; //ベクタの各要素に値を代入
   vector<int>::iterator i; //イテレータ=ベクタの要素のアドレスを入れる変数を用意
   i=c.begin(); //ベクタの先頭アドレスをイテレータに代入
   for(j=0;j<3;j++)cout<<*(i+j)<<" "; //イテレータを使いベクタの要素をコンソールに出力
   cout<<endl;
   for(j=0;j<3;j++)cout<<i[j]<<" "; //イテレータを使い添え字でベクタの要素をコンソールに出力
   cout<<endl;
   i=c.end(); //ベクタ最終要素アドレスの次アドレスをイテレータに代入
   for(j=1;j<4;j++)cout<<*(i-j)<<" "; //イテレータを使いベクタの要素をコンソールに逆順で出力
   cout<<endl;
   for(j=3;j>0;j--)cout<<*(i-j)<<" "; //イテレータを使いベクタの要素をコンソールに出力
   cout<<endl;
   cout<<"プロジェクト終了"<<endl;
}
コード解説
p2
   i=c.end();
によって、iに1012が代入されたとすると、
   for(j=1;j<4;j++)cout<<*(i-j)<<" ";
の出力結果が
3 2 1
と逆順になるのはどうしてでしょうか。
トレースしてみましょう。
j=1のとき、
cout<<*(i-j)<<" "; は
cout<<*(1012-4)<<" ";
です。
えっ?!
j=1だから、
cout<<*(1012-1)<<" ";
じゃないの?
違うですよ。
   vector<int> c(3); //要素数3のベクタを用意
ベクタの各要素はint型で定義されています。
そして、int型は4バイトでした。
ポインタのところで学習したように、
4バイトの変数が割り振られている場合
アドレスを1引く毎に自動的に4引いてくれるのです。
ですから、
cout<<*(1012-4)<<" ";
すなわち、
cout<<*(1008)<<" ";
p2
1008はc[2]の先頭アドレスです。
ですから、
cout<<*(1008)<<" ";
によって出力されるのはc[2]の内容であった3ということになります。
次ぎに、
j=2のとき、
cout<<*(i-j)<<" "; は
cout<<*(1012-8)<<" ";すなわち
cout<<*(1014)<<" ";
です。1014はc[1]の先頭アドレスです。
ゆえに、c[1]の内容である2が出力されるわけです。
最後、
j=3のとき、
cout<<*(i-j)<<" "; は
cout<<*(1012-12)<<" ";すなわち
cout<<*(1000)<<" ";
です。1000はc[0]の先頭アドレスです。
ゆえに、c[0]の内容である1が出力されるわけです。
というわけで、
3 2 1
と逆順に表示されることになるのです。
   for(j=3;j>0;j--)cout<<*(i-j)<<" "; //イテレータを使いベクタの要素をコンソールに出力
については次話で解説しますが、
是非ご自分でトレースをなさってください。

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