第2講 変数の学習
第6話 データを累積にして行くには?
それでは、
m
のように累積させるにはどうしたらよいでしょうか。
実はコードは次のようになります。
#include<iostream>
#include<string>
using namespace std;
void main(){
   string c;     
   c="太郎は";    
   cout<<c<<endl;   
   c=c+"花子を";   
   cout<<c<<endl;   
   c=c+"愛している。"; 
   cout<<c<<endl;   
}
参考ファイル
初心者の方には、謎のコードです。
   c=c+"花子を";  
=を数学のイコールの意味に取れば、
これはあり得ません。
左辺のcを右辺に移項すれば、
   0="花子を";  
ということになってしまいます。
実はプログラミングの=は決して数学のイコールではないのです。
   c="太郎は"; 
はcという箱に『太郎は』という内容入れる操作です。
ですから、
   c="太郎は"; 

   c←"太郎は"; 
のようにイメージした方が良いのです。

では、
   c=c+"花子を";  
はどう考えるべきでしょうか。
あくまで
   c←c+"花子を";  
ですから、
b
左辺は、cの中を参照してそれに花子を加えてから、
改めて箱cに代入しなさいということになります。
c
すでに入っていた『太郎は』は『太郎は花子を』によって
外にはじき出され消滅します。

以下、
   c=c+"愛している。"; 
   cout<<c<<endl;   
については解説はいりませんね。

今回学習したことを活かして、
整数型の変数
   int w;
を1つだけ用意して、
1から10までの和の計算を行うプログラムを考えましょう。
   int w;
の後を1行だけ書いておきます。
   w=0;
もちろん、w=1からはじめてもいいのですが、
基本的には最初は0に初期化しておきます。
ただし、積を考えるときなどは1に初期化することになります。
0には何をかけても0ですから、1に初期化するのです。
初期化という専門語を使いましたが、
最初の代入を初期化といいます。


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