第1講 C++・Eclipse(エクリプス=統合開発環境)・Pleiades(プレアデス=日本語化ソフト)のインストールとEclipse C++によるプログラミング体験
第6話 『eclipse c++によるはじめてのプログラミング』の解説その1
解説しなければならないことが非常にたくさんあります。
解説項目を最初に述べておきましょう。
T プロジェクト(プロジェクト名)とは何か?
U C/C++ アプリケーションとは何か?
V ソースファイルの意味
W =実行でしていること
X ワークスペースとは?
Y コード(プログラムの文章)各行の説明
[ コード記述上の注意点
T プロジェクト(プロジェクト名)とは何か?
ファイル→新規→C++ プロジェクト
のプロジェクトとなんでしょうか。
会社で大きな企画をプロジェクトいいますね。
一般的には、大きな目標に達成するための計画をプロジェクトといいますが、
はっきり言ってそのプロジェクトとは違うと考えていいでしょう。
前に一度触れていますが、
プロジェクトとはプログラム関連ファイルを階層上に収納したフォルダにすぎません。
プロジェクト・エクスプローラーを見て下さい。
Debugというフォルダがあり、またa.cppというファイルがあります。
さらに、Debugをダブルクリックしてみてみましょう。
Debugというフォルダには、a.exeやa.objなどのファイルが入っています。
これらのファイルは、
プログラミングをしたり、プログラミングをしたものを走らせる(実行させる)
時に必要なものです。
フォルダにすぎないのに、プロジェクトという名称を使っているのは、
会社でプロジェクトを立ち上げ動かすには、
多数の人が関わりチームプレーをしなければならないのと同様に、
プログラミングするには、様々なファイルが関わり連携しなければならないからです。
ですから、会社でいうプロジェクトとは違うのですが、
連携し共通の目標に向かうという部分では共通しています。
ですが、プロジェクトとは単なる比喩であり、
実体はプログラム関連ファイルを収めたフォルダにすぎません。
プロジェクト=フォルダにすぎないわけですから、
フォルダ名に関する禁則(これはファイル名に関する禁則と同じです。)に反しなければ、
プロジェクト名は何でも良いわけです。
例えば、プロジェクト名を『プロジェクト1』として、前話の操作と同じことをしてみると、
と問題なく動きます。
皆さんも、eclipseを1回終了してから、
起動し直しワークスペースを
d:\eclipse_cpp\d2
に変更して、ファイル→新規→C++ プロジェクトと進み、
プロジェクト名を『プロジェクト1』として実際にやってみて下さい。
実行の構成をクリックして
プロジェクト1 デバッグを作ったときのC/C++ アプリケーションは
d:\eclipse_cpp\d2\プロジェクト1\debug\プロジェクト1.exe
として下さい。
また、新規でソースファイルを作るときの
ファイル名はa.cppで結構です。
プロジェクトはフォルダであり、ソースファイルはファイルですから、
プロジェクト名と同じ名前である必要はないわけです。
また、a.cppはファイル名ですから、aの部分はファイル名の禁則を犯さなければ何でもいいわけです。
『プロジェクト1』というプロジェクト名で全く問題なく動くことが分かります。
U C/C++ アプリケーションとは何か?
これは端的に言って、
d:\eclipse_cpp\d1\a\debug\a.exe
です。
つまり、d:\eclipse_cpp\d1\a\debugというフォルダの中にあるa.exeというファイルです。
a.cppとかa.exeの.以降の文字を拡張子といいます。
拡張子の役割は、ファイルの種類を示すことにあります。
例えば、ワードのファイルであれば.docxという拡張子がついています。
.cppはc++のソースファイル、.exeは実行ファイルというように、
拡張子によってファイルの種類が分かるわけです。
さて、実行ファイルとはプログラムを走らせるときのファイルです。
第5話のコンソールを説明する場面で出てきた
D:\eclipse_cpp\d1\a\debug\a(d:\eclipse_cpp\d2\プロジェクト1\debug\プロジェクト1)は
d:\eclipse_cpp\d1\a\debug\a.exe(d:\eclipse_cpp\d2\プロジェクト1\debug\プロジェクト1.exe)
(D:\の部分は小文字でも良いのです。)と打ったのと同じです。
拡張子の.exeは省略してもa.exeであるとコンピュータが解釈してくれるのです。
ですから、D:\eclipse_cpp\d1\a\debug\aは、
D:\eclipse_cpp\d1\a\debugというフォルダにあるa.exeという実行ファイルを
実行させなさいと言う意味なのです。
プログラムをコンパイルしたときにできるファイルが実行ファイルです。
実行の構成の画面でC/C++ アプリケーションを入れ忘れると
と出てきます。
これは、どのファイルを実行させるのかをコンピュータに教えなかったために発生します。
結局C/C++ アプリケーションにおいて
d:\eclipse_cpp\d1\a\debug\a.exe
d:\eclipse_cpp\d2\プロジェクト1\debug\プロジェクト1.exe
などと入れるのは、コンピュータに実行させるファイルを教えるためなのです。
V ソースファイルの意味
C++のプログラムファイルには、
ソースファイルとヘッダファイルがあります。
ソースファイルの拡張子は.cppです。
また、ヘッダファイルの拡張子は.hです。
a.cppはプログラムの文章を編集するであるエディタのファイルです。
同様にファイル名.hもエディタのファイルです。
(ヘッダファイルについては近々学習します。
#include<iostream>のiostreamも実はヘッダファイルです。)
ヘッダファイルもソースファイルもC++言語のコード(文章)ファイルです。
それに対して、a.exeはプログラム言語のコード(文章)を機械語に翻訳したファイルです。
つまり、a.exeはa.cppをコンパイルしたものということになります。
つまり、a.cppは人間が理解できるプログラム言語で記載したものであり、
a.exeはコンピュータが理解できる
0と1のみからなる機械語で記載されたファイルというわけです。
プログラミングの骨格は、
ソースファイルを作りそれを機械語にコンパイル(翻訳)するということなのです。
以降は、次話で。
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