第10講 関数の再帰的使用による魔方陣の自動生成
第8話 4次魔方陣の全生成を可能にするコード例
#include<stdio.h>
#include<time.h>
void f(int g);
int mah[5][5];
int n, cn;
int main() {
  clock_t hj, ow;
  printf("これはすべてのn次魔方陣を求めるソフトです。\n");
  printf("何次の魔方陣を発生させるのかをnに入力し\n");
  printf("エンターするとn次魔方陣がすべて生成されます。\n");
  printf("n=");
  scanf("%d", &n);
  cn = 0;
  hj = clock();
  f(0);
  ow = clock();
  printf("数独(ナンプレ)生成にかかった時間は%f秒です。\n", (double)(ow - hj) / CLOCKS_PER_SEC);
  printf("生成された%d次魔方陣は%d個です。\n", n, cn);
  return(0);
}
void f(int g) {
  int i, j, k, h, w, x, y;
  y = g / n;
  x = g % n;
  for (i = 0; i<n*n; i++) {
    if (g == 0)mah[y][x] = i + 1;
    h = 1;
    if (g>0) {
      for (j = 0; j<g; j++) {
        if (mah[j / n][j%n] == i + 1) {
          h = 0;
          break;
        }
      }
      if (h == 1)mah[y][x] = i + 1;
    }
    if (x == n - 1) {
      w = 0;
      for (j = 0; j<n; j++)w += mah[y][j];
      if (w != n*(n*n + 1) / 2)h = 0;
    }
    if (h == 1) {
      if (y == n - 1) {
        w = 0;
        for (j = 0; j<n; j++)w += mah[j][x];
        if (w != n*(n*n + 1) / 2)h = 0;
      }
    }
    if (h == 1) {
      if (y == n - 1 && x == 0) {
        w = 0;
        for (j = 0; j<n; j++)w += mah[j][n - 1 - j];
        if (w != n*(n*n + 1) / 2)h = 0;
      }
    }
    if (h == 1) {
      if (x == n - 1 && y == n - 1) {
        w = 0;
        for (j = 0; j<n; j++)w += mah[j][j];
        if (w != n*(n*n + 1) / 2)h = 0;
      }
    }
    if (h == 1) {
      if (g + 1 < n*n) {
        f(g + 1);
      }
      else {
        for (j = 0; j < n; j++) {
          for (k = 0; k < n; k++) {
            if (mah[j][k]<10)printf(" %d ", mah[j][k]);
            if (mah[j][k] >= 10)printf("%d ", mah[j][k]);
          }
          printf("\n");
        }
        printf("\n");
        cn++;
      }
    }
  }
}

実行画面
これはすべてのn次魔方陣を求めるソフトです。
何次の魔方陣を発生させるのかをnに入力し
エンターするとn次魔方陣がすべて生成されます。
n=3
2 7 6
9 5 1
4 3 8

2 9 4
7 5 3
6 1 8

4 3 8
9 5 1
2 7 6

4 9 2
3 5 7
8 1 6

6 1 8
7 5 3
2 9 4

6 7 2
1 5 9
8 3 4

8 1 6
3 5 7
4 9 2

8 3 4
1 5 9
6 7 2

魔方陣生成にかかった時間は0.001秒です。生成された3次魔方陣8個です。

1次元配列を利用していた場合の実行結果が、
数独(ナンプレ)生成にかかった時間は0.109000秒です。
ですから3次魔方陣の場合は1090倍ですが、
4次魔方陣では倍速効果はもっと大きくなります。
前話で5000倍程度と書きましたが、
実際には実験すると1万倍を超えると思います。
その結果、
4次魔方陣7040個の全生成が11分で可能になりました。
このソフトを魔方陣自動生成Ver.1と名付けることにしましょう。
バージョンは講義の進展と共に上がっていきます。
1つバージョンアップするだけで、数十倍から数万倍のスピードアップがされていきます。

以上をもちまして第10講を閉めると同時に、
Visual Studio Community 2017によるC言語入門第1部を終了します。
長らくのご聴講ありがとうございました。
講義はまだまだ続きます。
そして、第3部辺りでゲームプログラミングにも挑戦します。



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