第6講 同じことの横縦の繰り返し(2次元ループ)

第4話 2次元ループの意味

2次元の意味を考えていただくために、
もう一度プログラムの文章とプログラムの実行結果と (j)の動きを見てください。
自然配列を発生させるプログラムの文章
#include<iostream>
#include<stdlib.h>
using namespace std;
int main(){
  int i,j,k;
  k=0;
  for(i=0;i<10;i++){
    for(j=0;j<10;j++){
      k++;
      if(k<10){
        cout<<"00"<<k<<" ";
      }
      else{
        if(k<100){
          cout<<"0"<<k<<" ";
        }
        else{
          cout<<k<<" ";
        }
      }
    }
    cout<<endl;
  }
}
実行結果
C言語
j)の動き
11)→(12)→(13)→(14)→(15)→(16)→(17)→(18)→(19)→(110)→
21)→(22)→(23)→(24)→(25)→(26)→(27)→(28)→(29)→(210)→
31)→(32)→(33)→(34)→(35)→(36)→(37)→(38)→(39)→(310)→
41)→(42)→(43)→(44)→(45)→(46)→(47)→(48)→(49)→(410)→
51)→(52)→(53)→(54)→(55)→(56)→(57)→(58)→(59)→(510)→
61)→(62)→(63)→(64)→(65)→(66)→(67)→(68)→(69)→(610)→
71)→(72)→(73)→(74)→(75)→(76)→(77)→(78)→(79)→(710)→
81)→(82)→(83)→(84)→(85)→(86)→(87)→(88)→(89)→(810)→
91)→(92)→(93)→(94)→(95)→(96)→(97)→(98)→(99)→(910)→
101)→(102)→(103)→(104)→(105)→(106)→(107)→(108)→(109)→(1010
---以後、専門用語なしのVBAから借用---

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動いていってから、
visual    2次元の意味 

---以上、専門用語なしのVBAから借用---

結局、実行結果
C言語
は実際にコンピュータが動く順番を示しています。
表示の番号順にプログラムは処理をしています。
001を表示→002を表示→003を表示→・・・→099を表示→100を表示
の順にコンピュータは処理を実行しています。動きは、
#include<iostream>
using namespace std;
int main(){
  int i,k;
  k=0;
  
for(i=0;i<10;i++){
    k++;
    if(k<10){
      cout<<"0"<<k<<" ";
    }
    else{
      cout<<k<<" ";
    }
  
}
  cout<<endl;
}

ならば
入門
と直線(1方向のみ)に動くのに対して、横方向と縦方向の2方向に動きます。
数学では直線を1次元、平面を2次元といいますが、1,2はもっている方向の数です。
それと同様に、
#include<iostream>
using namespace std;
int main(){
  int i,k;
  k=0;
  
for(i=0;i<10;i++){
    k++;
    if(k<10){
      cout<<"0"<<k<<" ";
    }
    else{
      cout<<k<<" ";
    }
  
}
  cout<<endl;
}
は1方向のみにしか動かないので1次元ループといい、
#include<iostream>
using namespace std;
int main(){
  int i,j,k;
  k=0;
  
for(i=0;i<10;i++){
    
for(j=0;j<10;j++){
      k++;
      if(k<10){
        cout<<"00"<<k<<" ";
      }
      else{
        if(k<100){
          cout<<"0"<<k<<" ";
        }
        else{
          cout<<k<<" ";
        }
      }
    
}
    cout<<endl;
  
}
}
は2方向に動く(平面上に動く)ので2次元ループというのです。
専門用語を用いない本講義では、
2方向の繰り返し(ループ)を『同じことの横縦の繰り返し』と呼んでいるわけです。
2次元+ループですから、
『横縦の同じことの繰り返し』『横縦に同じことを繰り返す』とも呼びたいと思います。
2方向の動き=平面上の動きであることを示すために、
横縦の繰り返しとしているわけです。
そして、ランダムな数字を2次元上に発生させる
#include<stdlib.h>
#include<ctime>
using namespace std;
int main(){
  int i,j,w;
  srand(static_cast<unsigned int>(time(0)));
  
for(i=0;i<10;i++){
    
for(j=0;j<10;j++){
      w=rand()%100;
      if(w<10){
        cout<<"0"<<w<<" ";
      }
      else{
        cout<<w<<" ";
      }
    
}
    cout<<endl;
  
}
}
---以後、専門用語なしのVBAからの借用ですので、数字の動きだけに注目してください。---
入門
の場合でも、動き方の順番は
2次元の意味

---以上、専門用語なしのVBAから借用---

となっています。
横に動いてから縦に動くわけです。
入れ子式人形
  for(i=0;i<10;i++){
    for(j=0;j<10;j++){
      w=rand()%100;
      if(w<10){
        cout<<"0"<<w<<" ";
      }
      else{
        cout<<w<<" ";
      }
    }
    cout<<endl;
  }
の中の人形
    for(j=0;j<10;j++){
      w=rand()%100;
      if(w<10){
        cout<<"0"<<w<<" ";
      }
      else{
        cout<<w<<" ";
      }
   
 }

が先に動き、中の人形が一通り任務を遂行し終わると、
外の人形がそのたびに1つだけ動くのです。


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visual    2次元の意味 

---同じく専門用語なしのVBAからの借用---

動き方は10×10=100通りです。長方形の面積の求め方と同じです。
2次元ループを理解していただくためには、
実際にどう動くかを把握しなければならないのです。

さて、次の課題です。
C言語
を実現するために第3の箱kを用意しましたが、
実は2つの箱iとjのみでも同じ結果を得るプログラムを組むことが可能です。
それを考えてください。
ヒントは、10進数の成り立ち
56=5×10+6
にあります。




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