第1講 魔方陣って何? 
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第1話 魔方陣って何?
まず、魔方陣とは何かから説明しましょう。
次の表をご覧ください。

8 1 6
3 5 7
4 9 2

このように正方形になっているとき、方陣といいます。
この方陣をよく観察してみてください。
どうなってます。
そうです。
横の合計がすべて15です。
そして、縦の合計もすべて15です。
それだけでしょうか。
お気づきですよね。
対角線の合計も15です。
方陣において、
横の合計・縦の合計・対角線の合計のすべてが等しいとき、
その方陣を魔方陣といいます。
魔方陣は、紀元前何千年も前から西洋や中国などで研究されてきました。
宗教的な意味合いを魔方陣に読み取った人もいれば、
趣味としてパズルとして研究してきた人もいます。
1辺が3の魔方陣を3次魔方陣といいます。
回転したり、左右や上下を逆にするしたりすると、
重なるものは、同一のものとすると、
3次魔方陣は答えは一つしかありません。
しかし、4次魔方陣になると880個
5次魔方陣になると約3億個解答があります。
6次魔方陣以上については、解答がいくつ存在するかは、
現在においてはわかっていません。
おそらく、6次魔方陣の段階で兆のレベルどころか
京のレベル以上解答は存在するでしょうし、
100次ぐらいになると桁数は想像を絶するものになるでしょう。
私がVBAやC++などで作成した魔方陣生成プログラムは、
すべての魔方陣を作り出します。
最速プログラムなら、6次魔方陣を1秒で2,3万個の勢いで生産します。
でもこのプログラムを数千年作動させ続けたとしても、
6次魔方陣がいくつ存在するのかの問いに答えることはできません。
6次魔方陣の段階で、スーパコンピュータでも歯が立たないのです。
量子コンピュータや生物コンピュータが開発されて計算速度が、
現在のスパコンの数兆倍から数千京倍の計算速度になったとしても、
20次魔方陣ぐらいの段階で寄せ付けもしないでしょう。

魔方陣をコンピュータに作らせる!
これはとっても面白い課題です。
そして、デジタルであるコンピュータに向いています。
整数しか使わないからです。
プログラムのできの善し悪しで、
スピードは天と地ほど変わります。
最初に、6次魔方陣を作成するのに成功したプログラムは、
1個作り出すのに、パソコンで3日も要しました。
しかし、先に述べた通り最速プログラムなら、
1秒で数万個の勢いで生成してしまいます。
できの悪いプログラムであれば、
スパコンで10日かけても1個も作成できないのに対して、
優秀なプログラムならパソコンで1秒あたり何十万個も作らせることも可能なのです。
プログラミングの腕を鍛えて行くには、
魔方陣はうってつけの課題といえるでしょう。

尚、魔方陣については魔方陣のページを参照してください。

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