第2講 変数を理解しようその1
第1話 クラスを構成するもの
a.javaの内容をもう一度見てみましょう。
class a{
public static void main(String args[]){
System.out.println("Javaの世界にようこそ!");
}
}
class=クラスとは何でしょうか。
Javaプログラムは、クラスを単位としています。
クラスについては、後に独立の講を設けて説明しますので、
今のところはクラスとは、プログラムの範囲を示すものであると理解してください。
そしてクラスは、フィールドとメソッドという2つのものから構成されている点を抑えれば十分です。
フィールドやメソッドというと、なんだかさっぱりイメージできませんね。
入門者にとって、敷居が高いのは用語にも問題がありそうです。
プログラム歴22年の私でも、
フィールドとメソッドではぴんと来ません。
私は、次のように翻訳してはじめて意味が掴めます。
フィールド=変数
メソッド=関数
です。
(えっ、変数と関数ですって!
大丈夫ですよ。
全然苦手意識をもつ必要はありませんよ。
変数や関数といっても数学の変数や関数とは根本から違います。
といっても、関数の方はもちろん関連はありますが。)
クラスは、
class クラス名{
フィールド;
メソッド;
}
という仕組みをもっています。
私流に翻訳しますと、
class クラス名{
変数;
関数;
}
あるいはVBAやVBに馴染んでいる方には、
class クラス名{
変数;
プロシージャ;
}
と翻訳した方がよいでしょうか。
実際には、変数も関数も複数である場合が多いので、
class クラス名{
変数群;
関数群;
}
あるいは
class クラス名{
変数群;
プロシージャ群;
}
としておきましょう。
class クラス名{
フィールド;
メソッド;
}
が理解しにくいなと思う方は、
class クラス名{
数字や文字を入れる箱;
命令;
}
の理解で十分です。
ただし、数字や文字を入れる箱と命令はそれぞれ複数の場合もあります。
フィールド=変数は、データを入れる箱の集合体ですし、
メソッドは、命令の集合体です。
フィールドという形でデータを入れる箱を用意して、
その箱に入ったデータをメソッドでいろいろな処理をするのです。
メソッドは、命令ですし、データ処理です。
例えば、箱A、箱B、箱Cに入っている数字を足しなさいなどの命令や処理です。
あるいは箱C、箱D、箱Eに入っている文字を繋げて一つの文にしなさいなどの命令です。
箱Cには『花子』、箱Dには『は』、箱Eには『明るい』が入っているとすれば、
それらを繋げれば、『花子は明るい』になります。
データを基に性格診断をするなどの処理や命令がメソッドなのです。
ですから、クラスとはデータ(データを入れる箱)群と命令(処理)群からなるものであると理解してください。
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