第13講 クラスの学習
第5話 名前セット(代入)メソッドの意味
h.javaとa.javaを次のように変更してみましょう。
<<h.java>>
public class h{
String name; //名前を入れる変数の雛形
public void sn(String name){
this.name=name;
}
}
<<a.java>>
import java.io.*;
class a{
public static void main(String args[]){
h taro = new h();
taro.sn("太郎");
}
}
を例に
public void sn(String name){
this.name=name;
}
の意味を説明しましょう。
この図を見ていただければ、
まったく意味不明だった
public class h{
String name; //名前を入れる変数の雛形
public void sn(String name){
this.name=name;
}
}
の意味が見えてきます。
this.name=name;
同じnameでも、左辺と右辺では意味がちがいます。
this.nameのthis.はこのクラスのを意味します。
つまり、this.nameはこのクラスで定義されている変数nameです。
それに対して右辺のnameは引数名です。
name=name;と書いたのでは、どちらのnameであるかわからないので、区別するためにthis.を付けているのです。
this.の.はのという意味です。C++あたりでは->(矢印演算子)に相当します。
でもやはり、
public class h{
String n; //名前を入れる変数の雛形
public void sn(String a){
n=a;
}
}
と書いた方が圧倒的にわかりやすいですね。
では課題です。
肩書きをセット(代入)するメソッド、
身長をセット(代入)するメソッド、
体重をセット(代入)するメソッドを加え、
それに対応してファイルa.javaも書き換えましょう。
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