箱であると説明してきた変数について、
もう少し正確な説明をします。
VC++ C言語 C++ 入門 初心者 基礎から応用まで
の該当部分をそのまま引用しましょう。
変数iとは何でしょうか。
今まで箱のイメージで説明してきましたが、
正確に言うと、メモリの番地が割り当てられている、のです。
int ｉ；と宣言し場合、
例えば、メモリーの番地の1000から1004をiのメモリー領域にあてるのです。
int型は、4バイトなので4飛びになっています。
char i;と宣言した場合は、char型は1バイトなので
となります。double i;なら8バイトで
となります。実際、次のようなコードを組んでみてください。
#include<iostream>
#include <stdlib.h>
using namespace std;
void main(){
int i;
i=5;
cout<<"i="<<i<<endl;
cout<<"&i="<<&i<<endl;
}
すると、実行結果は
i=5
&i=00B6FA64
（結果は毎回違います。
また、使っている環境によって変わります。
ですから、皆さんが同じコードで実験しても同じにはなりません。）
となります。
&iとは、iのアドレスです。
メモリーアドレスは、１６進数表示です。
１６進数の場合０，１，・・・,９の後は、A,B,C,D,E,F,Gです。
図
は比喩で、実際には１６進数表示00B6FA64のようなアドレスです。
int型は４バイトですから、
00B6FA64～00B6FA68
のメモリー領域が変数iのデータ領域として当てられるのです。
そして、
i=5;
などが行われると、
メモリー領域00B6FA64～00B6FA68にデータが書き込まれるのです。
ポインタとは何かを理解するために、
コードを次のように書き換えてください。
#include<iostream>
#include <stdlib.h>
using namespace std;
void main(){
int *i=(int *)malloc(sizeof(int));
*i=5;
cout<<"*i="<<*i<<endl;
cout<<"i="<<i<<endl;
}
すると、実行結果は、
*i=5
i=013A9498
となります。
メモリーアドレスは毎回違ってしまいますので、
アドレスが異なっていますが、
*iが変数の中身すなわち箱（メモリー領域）に入っているデータで、
iが変数*iのアドレスであることが分かります。
（ここはもっと正確に表現すると、
*iは変数そのもの＝箱で、
cout<<"*i="<<*i<<endl;
によって、箱の中身である5が表示（参照）されいて、
iは*iのアドレスを入れる箱で、
cout<<"i="<<i<<endl;
によって、箱の中身のアドレス013A9498が表示（参照）されています。）
つまり、
int i;
と宣言した場合は、iが変数ですし、&iがアドレスです。
