第１話 for文とは？
第２講の第11話に文字コードに対応する文字を打ち出す、
プログラムコードを示しました。
#include<iostream>
using namespace std;
void main(){
for(char i=1;i<101;i++){
cout<<i+0<<":"<<i<<" ";
if(i>0 && i%10==0)cout<<endl;
}
}
このソースの
for(char i=1;i<101;i++){
cout<<i+0<<":"<<i<<" ";
if(i>0 && i%10==0)cout<<endl;
}
の部分が第３講で学ぶfor文です。
for文は、繰り返し処理の１つです。
繰り返し処理は、同じことを繰り返す処理です。
このプログラムは、
コード番号１に対応する文字を表示させる
コード番号２に対応する文字を表示させる
コード番号３に対応する文字を表示させる
コード番号４に対応する文字を表示させる
・
・
・
と同じことを繰り返しています。
繰り返し処理は、コンピュータの得意なことの１つです。
１つと書きましたが、繰り返し処理と次の学ぶIf文さえあれば、
どんなに高度なプログラムも組めることが証明されていますので、
重要な特徴です。
for文とIf文さえあれば、
将棋電脳戦でプロ棋士に勝ったようなプログラムも組めますし、
昨年に公開されたハリウッド版ゴジラのように
本物と見間違えるようなCGも実現できるということです。
ですから、for文と第４講で学ぶIf文を理解すれば、
プログラミングの骨格は理解できることになる、
と言っても過言ではないのです。
それでは、簡単なfor文のプログラムを組んでみましょう。
プロジェクトeを新規作成して、
#include<iostream>
using namespace std;
void main(){
char i;
for(i=1;i<11;i++)cout<<"繰り返し処理"<<endl;
}
とコーティングしてみてください。
実行結果は、
となります。
同じことを繰り返しています。２行
char i;
for(i=1;i<11;i++)cout<<"繰り返し処理"<<endl;
の意味を説明しましょう。
１行目は変数の宣言です。
今回は,１０回しか繰り返しませんので、
１２７以下の整数しか使わないことが分かっていますので、
char型の変数を用意すれば十分ということになります。
２行目
for(i=1;i<11;i++)cout<<"繰り返し処理"<<endl;
が今回学ぶfor文です。
文の意味を説明しましょう。
まず、(i=1;i<11;i++)には、３つの文が入ってます。
この３つ文で意味していることは、
iの始まりは１で、
範囲は１１未満で、
iを１つずつ変化させなさいです。
i++はi=i+1と同じ意味です。
C言語やC++には、簡略表現がたくさん用意されていて、
i++もi=i+1の簡略表現です。
for(i=1;i<11;i++)cout<<"繰り返し処理"<<endl;
全体では、iを１から10まで変化させ行って、
for文の右側に書いてあるcout<<"繰り返し処理"<<endl;
を繰り返しなさいと言う意味です。
１から10ですから、10回同じことを繰り返して
となるわけです。for文の中の変数は制御変数と呼ばれます。
for文を制御する変数だからです。
今度はコードを次のように変更してみましょう。
#include<iostream>
using namespace std;
void main(){
int i;
for(i=1;i<11;i++)cout<<i<<endl;
}
すると、
今回は、iはfor文を制御していただけでなく、
for文で繰り返される命令文の内容にもなっています。
では、皆さんfor文を使って、
1から10までの和を求めるプログラムを組んでみましょう。
#include<iostream>
using namespace std;
void main(){
int w,i;
w=0;
・
・
}
・で示してある２行を埋めて、結果が次のようになるようにして下さい。
１行目がfor文です。
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