第6講 簡易電卓ソフト作りに挑戦しよう
第5話 ボタン×,÷などの解説
残りのボタンを解説していきましょう。
まずCEから。
private: System::Void button11_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
z=0;
textBox1->Text=L"";
}
これはキャンセルです。
zを0にして、TextBox1のTextを空にしています。
次に×、÷、+、−を見ましょう。
private: System::Void button12_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=1;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button13_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=2;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button14_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=3;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button15_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=4;
w=z;
z=0;
}
この4つを理解するには、
=の内容を見ておく必要があります。
private: System::Void button16_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
if(yy==3)textBox1->Text=(w+z).ToString();
if(yy==1)textBox1->Text=(w*z).ToString();
if(yy==4)textBox1->Text=(w-z).ToString();
if(yy==2)textBox1->Text=((double)w/(double)z).ToString();
w=0;
z=0;
yy=0;
}
最後の関数を見ると、yyの意味が見えてきます。yyは何のための変数かというと、
このプログラムでは1はかけ算、2は割り算、3は足し算、4は引き算の意味をもたせています。
この意味をもたせたのはもちろんブログラマーです。つまりプログラムをしている人です。
プログラマーがif(yy==1)textBox1->Text=(w*z).ToString();
の一文によってその意味を与えたのです。だから、1がかけ算である必然性はどこにもありません。
例えば、1は足し算、2は引き算、3はかけ算、4は割り算と定義しても良かったわけです。
定義はプログラマーが自由にして良いのです。
さて、
private: System::Void button12_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=1;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button13_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=2;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button14_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=3;
w=z;
z=0;
}
private: System::Void button15_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
yy=4;
w=z;
z=0;
}
に戻りましょう。Button12は、表示名が×です。
で=を押したとき、かけ算を実行するようにyy=1としているわけです。
そして、×のボタンを押した後zの箱はもう一度使うので、もう一つの箱にzの値を代入して保存しておきます。
例えば、8→×→5→=の順にボタンを押したとすれば
割り算、足し算、引き算も皆さんがトレースして動きを確認して下さい。
private: System::Void button16_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
if(yy==3)textBox1->Text=(w+z).ToString();
if(yy==1)textBox1->Text=(w*z).ToString();
if(yy==4)textBox1->Text=(w-z).ToString();
if(yy==2)textBox1->Text=((double)w/(double)z).ToString();
w=0;
z=0;
yy=0;
}
最後の3行は、=のボタンを押して後すべての値を0にしています。
これが、2×3=6とし、次に×5などとすると答えは0になってしまう原因です。
電卓では2→×→3→=→×5→=とおすと、30となりなります。
では皆さん、この欠点を改善して電卓と同じように動くようにするにはどうしたらよいでしょうか。
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