第3講 変数を理解しよう
第4話 変数の加工その1
変数は、足し算ができるだけでなく加工することもできます。
例えば、
a="太郎は";
を加工して、
a="太郎は賢い";
にするにはどうしたらよいでしょうか。
1つのコード例は、
#include<iostream>
#include<string>
using namespace std;
using namespace System;
void f1();
void main(){
f1();
}
void f1(){
string a;
a="太郎は";
cout<<a<<endl;
a="太郎は賢い";
cout<<a<<endl;
}
です。
このコードの実行画面(コンソール画面)を予想できますか。
正解は、例によって30行下に示しましょう。
コンソール画面
コンピュータの一つ一つの動きを追うことをトレースといいます。
コードの1行1行で、コンピュータがどんな処理をしているかを考えることをトレースというのです。
この言葉は、この講義でもしばしば使いますので是非とも覚えていただきたいと思います。
まず、
string a;
は、aというラベルの貼った『文字を入れる箱』を用意しなさいです。
次の
a="太郎は";
は、その箱に『太郎は』を入れなさいです。
その結果
となります。
3行目
cout<<a<<endl;
によって、それがコンソール画面に表示されます。
そして、4行目
a="太郎は賢い";
ではどういうことになるでしょうか。
『太郎は太郎は賢い』となってしまうでしょうか。
違いますね。
実は、箱には1つ(1項目)しか入らないのです。
ですから、新たに『太郎は賢い』を入れることによって、前にあった『太郎は』は箱からはじき飛ばされてしまい、
となります。消滅と書いてありますが、データは箱の中でしか生きられないので、箱から飛び出たデータは消えてしまうのです。
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