第3講 For文の学習

第2話 For文とは? 


Public Class Form1

   Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
     '変数の宣言
     Dim w As Integer

     '初期化
     w = 0

     'ループ(繰り返し)処理
     w = w + 1
     w = w + 2
     w = w + 3
     w = w + 4
     w = w + 5
     w = w + 6
     w = w + 7
     w = w + 8
     w = w + 9
     w = w + 10
     
     '結果の表示
     Label1.Text = w

   End Sub
End Class

動きをトレース(コンピュータの動きを追うこと)してみましょう。
For
となって、確かに1+2+3+4+5+6+7+8+9+10の計算ができています。
しかし、このプログラムもコンピュータの特長を全く生かしていません。
同じようなものの繰り返しは人間がするものではなく、繰り返しはコンピュータにさせたいものです。

そこで、繰り返し処理であるFor文が登場するわけです。
For i = 1 To 10
    ・
    ・
    ・
Next
は同じことを10回繰り返す命令です。


このFor文を使えば先のプログラムは、
Public Class Form1

   Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
     '変数の宣言
     Dim w As Integer, i As Integer

     '初期化
     w = 0

     'ループ(繰り返し)処理
     For i =
1 To 10
       w = w + i
     Next

     '結果の表示
     Label1.Text = w

   End Sub
End Class

となります。

実行結果例
入門
For文の部分は、iが1から10まで変化しながら10回繰り返されることになります。
繰り返すので繰り返し処理といいます。
繰り返し処理は、For文以外に、While文、Do...While文がありますが、
これは第6講で学ぶ予定にになっています。
iが1,2,3,・・・と変化しながらw=w+i を10回繰り返すのですから、
結局先のトレースと同じ結果になります。
今回もトレースしてみましょう。
1回目
 i=1から
 w=w+iはw=w+1です。
 1回目の処理の終わりにNextによって、iは一つ増えて2に変わります。
2回目
 i=2ですから
 w=w+iはw=w+2です。
 2回目の処理の終わりにNextによって、iは一つ増えて3に変わります。
3回目
 i=3ですから
 w=w+iはw=w+3です。
 2回目の処理の終わりにNextによって、iは一つ増えて4に変わります。
4回目
 i=4ですから
 w=w+iはw=w+4です。
 2回目の処理の終わりにNextによって、iは一つ増えて5に変わります。
      ・
      ・
      ・

このプログラムはすっきりしましたし、これはコンピュータの利点を生かしています。
汎用性と普遍性のあるプログラムだからです。
例えば、10
100と変更すれば、
1+2+3+・・・+100
の計算をさせることができます。
また、For i = 5 To 200と変更すれば、
5+6+7+・・・+200
の計算をさせることができます。

それでは皆さん、
2+4+6+・・・+100を計算させるためには、
どのように変更したらよいでしょうか。
iを二つずつ増やすには
For i = 2 To 100 Step 2
また、Step -1とすればiを一つずつ減らすことができます。


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