2.C=0°の場合

   

ここで,

x=z−α,y=z−βとおくと,

これを展開してzについて整理すると,

よって,


ここで,とおけば,

nを定数とみた場合少なくとも,

は十分大きいmに対してz>0,x>0,y>0を満たすことは明らかである。

また,であり,x,y,zは三角条件を満たしている。

以上より,ピタゴラス数は無数に存在することが示された。

 具体的な値を求めてみよう。

 

@          n=1のとき

 

@ m=1とすると

  z=5,x=3,y=4

  よって,(x,y,z)=(3,4,5)

A m=2とすると

  z=13,x=5,y=12

 よって,(x,y,z)=(5,12,13)

B m=3とすると,

  z=25,x=7,y=24

  よって,(x,y,z)=(7,24,25)

C m=4とすると,

  z=41,x=9,y=40

  よって,(x,y,z)=(9,40,41)

D m=5とすると,

  z=61,x=11,y=60

  よって,(x,y,z)=(11,60,61)

E m=6とすると,

  z=85,x=13,y=84

  よって,(x,y,z)=(13,84,85)

A          n=2のとき

 

@ m=1とすると,

  z=10,x=8,y=6

  よって,(x,y,z)=(4,3,5)

A m=2とすると,

  z=20,x=12,y=16

  よって,(x,y,z)=(3,4,5)

B m=3とすると,

  z=34,x=16,y=30

  よって,(x,y,z)=(8,15,17)

C m=4とすると,

  z=52,x=20,y=48

  よって,(x,y,z)=(5,12,13)

D m=5とすると,

  z=74,x=24,y=70

  よって,(x,y,z)=(12,35,37)

E m=6とすると,

  z=100,x=28,y=96

  よって,(x,y,z)=(7,24,25)

@   とAは重複があるが,明らかに違う無限系列を作り出している。nの値によって無限系列が異なるので,無限系列は無限種類存在することになる。


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