4.奇数方陣
 奇数方陣はずらし法によって作ることができる。ただし、1個目の表においては、1行目の順列の先頭に真ん中の数字を入れ、2個目の表においては1行目順列の最後に真ん中の数字を入れ、1個目の表は1ずらし、2個目の表は逆1ずらしにする。
 
5 1 2 3 4 6 7 8 9
9 5 1 2 3 4 6 7 8
8 9 5 1 2 3 4 6 7
7 8 9 5 1 2 3 4 6
6 7 8 9 5 1 2 3 4
4 6 7 8 9 5 1 2 3
3 4 6 7 8 9 5 1 2
2 3 4 6 7 8 9 5 1
1 2 3 4 6 7 8 9 5








 
 
1 2 3 4 6 7 8 9 5
2 3 4 6 7 8 9 5 1
3 4 6 7 8 9 5 1 2
4 6 7 8 9 5 1 2 3
6 7 8 9 5 1 2 3 4
7 8 9 5 1 2 3 4 6
8 9 5 1 2 3 4 6 7
9 5 1 2 3 4 6 7 8
5 1 2 3 4 6 7 8 9








 
 
1個目の表においては先頭を5にして1ずらし、2個目の表においては最後を5にして逆1ずらしにすると、5の対角線と5の対角線の和が縦横の和と同じ45になるのである。偶数方陣では、1ずらし及び逆1ずらしでは、赤と青の対角線のところが縦横の和と同じにならなかった。そのために不完全魔方陣であったのだが、奇数の場合は真ん中の数字があるため先頭ないしは最後におけば、合計を縦横と同じにすることができるため、完全魔方陣にすることができるのである。しかし、例えば2の斜め行をみていただければわかるとおり5以外の斜め行は合計は45にはならない。したがって、素数のときのように超完全魔方陣にはならない。
 
5 10 20 30 49 60 70 80 45
18 23 28 47 57 67 78 43 8
26 36 50 55 65 75 40 6 16
34 53 63 68 73 38 3 13 24
51 61 71 81 41 1 11 21 31
58 69 79 44 9 14 19 29 48
66 76 42 7 17 27 32 46 56
74 39 4 15 25 35 54 59 64
37 2 12 22 33 52 62 72 77








 
 
 
 ずらし法による奇数方陣数は、
(n−1)!×(n−1)!×1×2÷8
の計算で求められる。9方陣の場合は、
  8!×8!×1×2÷8=406425600通り
存在することになる。約4億個存在することになる。
 


 

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