第２２講　素数探索を題材としたマルチスレッドプログラミングの学習
第７話 スレッド６の解答例

スレッド６の解答例
#pragma once
#include <math.h>
#include<stdlib.h>
#include<set>
using namespace std;
int N;
int cn1,cn2,cn3,cn4,cn5,cn6;
int s1[25000000],s2[25000000],s3[25000000],s4[25000000],s5[25000000],s6[25000000];

namespace 素数探索６スレッド {
　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　・
#pragma endregion
　　private: System::Void button1_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
　　　　　　　　　　set<int> s;
　　　　　　　　　　int i,j,cn;
　　　　　　　　　　N=int::Parse(textBox1->Text);
　　　　　　　　　　s.clear();
　　　　　　　　　　s.insert(2);s.insert(3);s.insert(5);s.insert(7);
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn1;i++){
　　　　　　　　　　　　s1[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn1=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn2;i++){
　　　　　　　　　　　　s2[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn2=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn3;i++){
　　　　　　　　　　　　s3[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn3=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn4;i++){
　　　　　　　　　　　　s4[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn4=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn5;i++){
　　　　　　　　　　　　s5[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn5=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<cn6;i++){
　　　　　　　　　　　　s6[i]=0;
　　　　　　　　　　　　cn6=0;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　DateTime^ hj=DateTime::Now; //開始時間

　　　　　　　　　　//スレッドの生成
　　　　　　　　　　Thread^ A=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f1));
　　　　　　　　　　Thread^ B=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f2));
　　　　　　　　　　Thread^ C=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f3));
　　　　　　　　　　Thread^ D=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f4));
　　　　　　　　　　Thread^ E=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f5));
　　　　　　　　　　Thread^ F=gcnew Thread(gcnew ThreadStart(f6));

　　　　　　　　　　//計算開始
　　　　　　　　　　A->Start();
　　　　　　　　　　B->Start();
　　　　　　　　　　C->Start();
　　　　　　　　　　D->Start();
　　　　　　　　　　E->Start();
　　　　　　　　　　F->Start();

　　　　　　　　　　//スレッドの終了を待つ
　　　　　　　　　　A->Join();
　　　　　　　　　　B->Join();
　　　　　　　　　　C->Join();
　　　　　　　　　　D->Join();
　　　　　　　　　　E->Join();
　　　　　　　　　　F->Join();

　　　　　　　　　　array<String^>^ w=gcnew array<String^>(10);
　　　　　　　　　　DateTime^ ow=DateTime::Now; //終了時間
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn1;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s1[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn2;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s2[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn3;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s3[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn4;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s4[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn5;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s5[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　for(i=0;i<=cn6;i++){
　　　　　　　　　　　　s.insert(s6[i]);
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　cn=0;
　　　　　　　　　　for(set<int>::iterator it=s.begin();it!=s.end();it++){
　　　　　　　　　　　　if(*it==0)it++;
　　　　　　　　　　　　w[cn%10]=(*it).ToString();
　　　　　　　　　　　　if(cn==cn1+cn2+cn3+cn4+cn5+cn6+3){
　　　　　　　　　　　　　　for(j=(cn%10)+1;j<10;j++){
　　　　　　　　　　　　　　　　w[j]=L"";
　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　if(cn%10==9)dataGridView1->Rows->Add(w);
　　　　　　　　　　　　cn++;
　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　dataGridView1->Rows->Add(w);
　　　　　　　　　　TimeSpan sa=ow->Subtract(*hj); //経過時間の計算
　　　　　　　　　　w[0]=L"計算時間"; w[1]=sa.TotalSeconds.ToString();
　　　　　　　　　　for(i=2;i<10;i++)w[i]=L"";
　　　　　　　　　　dataGridView1->Rows->Add(w);
　　　　　　　　　　w[0]=L"素数個数"; w[1]=(cn1+cn2+cn3+cn4+cn5+cn6+4).ToString();
　　　　　　　　　　dataGridView1->Rows->Add(w);

　　　　　　　}
　　　　　　　static void f1(){
　　　　　　　　　for (int i=8; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s1[cn1]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn1++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f2(){
　　　　　　　　　for (int i=9; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s2[cn2]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn2++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f3(){
　　　　　　　　　for (int i=10; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s3[cn3]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn3++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f4(){
　　　　　　　　　for (int i=11; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s4[cn4]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn4++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f5(){
　　　　　　　　　for (int i=12; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s5[cn5]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn5++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f6(){
　　　　　　　　　for (int i=13; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s6[cn6]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn6++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static char sh(double n){
　　　　　　　　　char h=1;
　　　　　　　　　double a;
　　　　　　　　　int b;
　　　　　　　　　int c;
　　　　　　　　　int i;

　　　　　　　　　a=sqrt(n);
　　　　　　　　　b=(int)a;
　　　　　　　　　c=(int)n;
　　　　　　　　　if(c % 2==0)h=0;
　　　　　　　　　if(h==1){
　　　　　　　　　　　for(i=3;i<=a;i=i+2){
　　　　　　　　　　　　　if(c % i==0){
　　　　　　　　　　　　　　　h=0;
　　　　　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　return(h);
　　　　　　　}
　　};
}


ダウンロード用ファイルForm11.h

実験結果

残念ながら、４スレッドの方が速いようです。
私のパソコン４CPUなので、当然かもしれませんね。
将来、８CPUが普通になるといわれていますから、今回作った６スレッドもそのときには生かされるでしょう。

今回の６スレッドにしても、前回の４スレッドにしても素数を作る各関数は
　　　　　　　static void f1(){
　　　　　　　　　for (int i=8; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s1[cn1]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn1++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f2(){
　　　　　　　　　for (int i=9; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s2[cn2]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn2++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　static void f3(){
　　　　　　　　　for (int i=10; i<=N; i+=7) {
　　　　　　　　　　　if(sh(i)){
　　　　　　　　　　　　　s3[cn3]=i;
　　　　　　　　　　　　　cn3++;
　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　}
　　　　　　　}
　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・
ほぼ同一の構造をもっています。
そこで、次話ではThreadStartの代わりにParameterizedThreadStartを使い、
４つないし６つの関数を１つの関数にまとめます。

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