ただし、先ほど注意したように04は4を表している。通常の表記(04を4と表記)に戻してすべての数字に1加えると、

 41  73  16  45  77  18  24  99 100  12
87 62 90 19 66 33 38 15 51 44
88 89 13 57 30 61 55 4 82 26
20 65 7 84 59 22 23 56 98 71
52 46 74 40 85 47 29 21 43 68
83 34 39 1 28 76 92 50 27 75
5 8 81 86 2 60 67 93 54 49
14 17 95 32 91 69 70 58 6 53
36 80 48 63 64 25 11 72 9 97
79 31 42 78 3 94 96 37 35 10

これは魔方陣になっていることをすべての行・列・対角線の合計を計算して確認しよう。

つまり、十の位と一の位に分けてそれぞれの合計が同じになるようにしてからそれを合成したというわけだ。
56として扱ったのでは複雑なので、5と6に分解して考えたということだ。そして、最後に合体。
まさに分析と総合である。
2要素は十の位の数字と一の位の数字だ。

10次魔方陣の場合は理解できただろうか。
では問題の4次魔方陣の場合はどうしたらよいだろうか。
10ごとに位が上がっていく数を10進数という。
だが、数の体系は別に10進数である必要はない。
人間の手が合計10本の指でできていたから10進数が数えやすいだけで、
もし8本指の宇宙人がいたとしたら8ごとに位が上がっていく8進数の方が数えやすい。
現実に君たちも知っている通り、
コンピュータにとっては、2進数の方が扱いやすいのでコンピュータにおいては2進数が使われている。
電気が通っていない状態を0、電気が通っている状態を1としている。
いわばコンピュータは2本の指しかないと考えればいい。
コンピュータは0と1だけで何の仕事でもしてしまう。
例えば、今年やっている実写版のサンダーバードは、CGなのに本物と区別がつかないほどすごい映像になっている。
6,7年ぐらい前ディープ・ブルーというIBMのスーパ・コンピュータがチェスの世界チャンピオン敗ったことも知っているかい。
また、僕の作った魔方陣のプログラムは18次魔方陣などをたちどころにいくらでも作ってしまう。1分で1000個ぐらい作ってしまう。
新魔方陣HP参照。例えば、プログラム11
2進数というのは、0と1だけで2ごとに位が上がっていく。
10進数の0,1,2,3,4,5,・・・は2進数で表せば0,1,10,11,100,101,・・・。
0と1だけでもいくらでも大きい数字が表せることがわかると思う。
2進数を10進数に直すにはどうしたらいいだろうか。

それを考えるためにもう1回10進数の仕組みを考えてみよう。
例えば、3826だ。3826は次のような仕組みになっている。
3826=3×10×10×10+8×10×10+2×10+6
ここで小学生の諸君にとっては、新しい概念を加えておく。
10×10×10のように10を3回かけることを10の3乗といい、と表す。
この記号を使えば、先ほどの式は

実は2進数の場合も同様な構造をしている。2進数の101は5を表しているが、

ただし、左辺(等号の左側)は2進数で、右辺(等号の右側)は10進数で表記している。
10101なら

10101を10000、0000、100、00、1に分解しよう。

の右辺の1は左辺の万の位の数字、次の2は2進数の2であり、最後の肩の小さい数字(指数という)4は左辺の0の個数を表している。
以下も同様だ。

さて、問題の4次魔方陣に戻ろう。
どうだろう。
わかった児童生徒もいるかな?
わかった人は次のページを見よう。