第2講 変数の学習
第1話 プログラミング学習の基礎項目
VBAプログラミングの学習で学ばなければならない基礎項目は、
変数・関数(サブプロシージャとファンクションプロシージャ)・配列・繰り返し処理(For文など)・
もしもボックス(If文)・プロシージャの再帰的使用です。
基礎項目と書きましたが、
以上を身につけることが出来れば、
数独自動生成ソフト開発は充分に可能です。
DS用ソフトにもなかったアプリを組めるのですから、
かなり高度なことが出来ることがわかります。
エクセルさえあれば、特別のソフトを購入することなく、
高度なソフトを自分で作れるのです。
変数や関数と聞くと、
難しそうだな!
と思うかもしれませんが、
先入観はすべて捨ててください。
変数も関数も決して難しいものではありません。
変数はデータ(数値や文字)を入れる箱にすぎませんし、
関数はプログラムを組み立てるときの部品(パーツ)にすぎません。
VBAの場合にはサブプロシージャとファンクションプロシージャですが、
ファンクションとは関数のことです。
プラモデルは部品を組み立てて作るのと同じく、
プログラミングも部品であるパーツを組み立てるのです。
ただの部品をなぜ関数と呼ぶのかが、
初心者の皆さんには不思議でしょうが、
十分な理由があるのです。
そして、学生時代関数が苦手であった人も、
関数の面白さと重要性に目覚めることでしょう。
現代哲学の3大部門の1つである分析哲学は、
この世は関数関係で成り立っていると考えています。
この主張は、決して極端な考え方ではなく、
当を得ているものです。
私は、ヘーゲルやマルクスが打ち立てた弁証法的世界観=関係主義的世界観の立場に立つものですが、
弁証法的世界観の立場からも支持できる考え方だと思います。
20世紀の哲学をひと言で言うならば、
実体主義的世界観から関係主義的世界観へのパラダイム(ものを考えるときの思考の枠組み)転換です。
関数は2つの変数の関係です。
伴って変わる量を関数と呼ぶのです。
この世の中は関係の集合体です。
家族関係・PTAや自治会における人間関係・会社での同僚や上司との人間関係などの、
様々な人間関係の束が自分だと言ってもおかしくはないと思いませんか。
「人間の本質とは、社会的諸関係の総体である」(マルクス)
経済活動だって、生産関係を結んだ人間の活動が生産手段と関係する行為です。
協業してものに働きかけることが生産です。
ごめんなさい。
少し、脱線しました。
話を元に戻しましょう。
関数はプログラミングにおいてなくてはならないものです。
そして、プログラミングの世界ではただの部品=パーツにすぎないものを、
なぜ関数と呼ぶのかは、
学習が進んでいけばわかります。
そして、皆さんは「おもしれー」となりますよ。
繰り返します。
難しそうだという先入観はすべて捨ててください!
簡単なことですし、
誰でも理解できることです。
でなければ、頭の悪い私がプログラミングの講義なんてやっているわけないですよ。
さて、変数とはデータを入れる箱であると言いました。
どういうことか第2話で説明しましょう。
第1講第8話へ 第2話へ