第9講 理詰め解法エンジンの開発
第1話 理詰めとは何か
実は、私が開発した数独自動生成ソフトはヒント数が20の場合であっても、

どこかの空欄はただ1つの数字に確定できるようになっています。

そして、確定した数字を入れることによって再び少なくとも1個以上の空欄がただ1つの数字に確定します。

エッ!?そうなの?

空欄61個もあって1つの数字に確定できる「ます」なんてあるの?

あるんですよ。

正しい方向に視線を向けた時に。

ほとんどの初心者は次のように考えてますよね。

ピンクのセル(ます)の数字候補を考えていますよね。

ブロックの条件から3と4が外され、

行(横列)の条件から3と9が外され、

列の条件から4,8,2が外されるので、

青の候補は{1,2,6,7}

初心者の視線は青の内に向けられています。

でも、見るべきことは反対ですよ。

視線を反対に外に向けてみましょう。

すると、

1つの数字に確定できる空欄があるのお分かりですか。
答えは20行下。




















えっ、わからないよ!

でも冷静に考えてください。

青は何を表していますか。

シンキングタイムです。

再び答えは20行下。






















数独のルールは同じブロック・同じ行・同じ列に1から9までいれるでした。

このルールから同じブロック・同じ行・同じ列には同じ数字を入れることができません。

1つの数字が二マス使ってしまえば、空欄7つに対して残っている数字の種類は8通りですから、

当然破綻します。

数独のルールは同じブロック・同じ行・同じ列に同じ数字を入れないと同値です。

だから、青のところに5は入れられないわけです。

青は5を入れてはいけないところです。

注目すべきは赤のブロックです。

赤い囲いのブロックは5が許されているセル(ます)は、黄色のみです。

というわけで、

どうです。61個も空欄があったのに

黄色が5に確定しています。

このように最低でも10回は繰り返したぐらいで、

空欄候補数字探索をやるのが正解なのです。

まさに、目から鱗が落ちるですよね。


{1,2,6,7}だから、まず 1 を仮定して進めて矛盾したら、

1を候補から外すということを数独ファン・ナンプレファンは絶対にやりません。

数学で習った背理法であり立派な論理ですが、

数独ファン・ナンプレファンはこの解法を邪道な解法とみなします。

私も同意見です。

どんな迷路でも必勝法があります。

それは、片手を壁につけて歩くです。

ですが、今年のように暑い夏にやったら熱中症で亡くなってしまうでしょうね。

あらゆる場合を調べれば解けるのは当たり前です。

仮定法=背理法=試行錯誤法で解くのと、

理詰めで解くのでは、達成感の次元が異なります。

理詰めだとスカッと決まりますから、

仮定法を邪道な方法であるとみなすのは充分な根拠があるのです。

それに、仮定法でやっていたらミスを連発して新聞紙だったらすぐに破けてしまい、

The ENDです。

視線をセルの内側に寄せるのではなく、

セルの外側に向けてください。

これは初心者にとって革命ですし、夜明けです。

新しい世界が切り開かれたのです。


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