コード再掲
#include<iostream> //coutを使うために必要な部品を組み込んでいる
#include<conio.h> //while (!_kbhit())を使うために必要
using namespace std;//coutを使うときに必要です。
int main() {//私は社長だ、現時点では社員は私一人ですが、
//講義が進展していくといろいろな社員を雇う!
cout << "プロジェクト体験" << endl;
while (!_kbhit());//待機させるための役割を持つ
}
第9話では
#include<conio.h> //while (!_kbhit())を使うために必要
と
while (!_kbhit());//待機させるための役割を持つ
の二つを説明しました。
第10話では、残りをすべて説明しましょう。
#include<iostream> //coutを使うために必要な部品を組み込んでいる
coutはコンソールアウトです。
コンソールとは黒い画面のことです。
coutによってコンソールに出力したい文字を出すことができます。
インクルードファイルiostreamはコンソールに出力したり、
入力したりするときに必要なファイルです。
C++はC言語を拡張したものなので、printf();を使ってもよいですが、
なれればcoutの方が使いやすいのでこちら1本で進めることをお勧めします。
cout << "プロジェクト体験" << endl;
最後のendl;は改行です。
cout << "プロジェクト体験";
としてF5を押してプログラムを実行すると
何が違うかはふたつを並べるとわかります。
カーソルの位置が異なっています。
改行したいときはendl;とするわけです。
尚;は句点に相当するもので一部の例外を除いて;を入れる決まりになっています。
一部の例外とは>や}で終わる時などです。
int main() {//私は社長だ、現時点では社員は私一人ですが、
//講義が進展していくといろいろな社員を雇う!
注釈文に書いてある通り社長です。
まだ誰も雇っていないので、
現時点では社長ひとりの会社ですが、
講義の進展とともに社員がだんだん増えて聞きます。
社長も含めて社員の正式名称は関数です。
「げっ、関数」なんて思う必要はさらさらないですよ。
プログラムは独立した部品を組み立てて作ります。
その部品のことを関数というのです。
どうして関数というかは、
後に引数(ひきすう)や戻り値を学ぶとわかります。
学生時代に関数が苦手だった人もC++で関数を取り扱っていくうちに、
関数の面白さに目覚めてプログラミングに夢中になっていくことを請け合いますよ。
さらに、数学の関数も実は大変面白いものであることを理解することになるでしょう。
そして、すべての関数には型があります。
その型は戻り値の型のことです。
引数が渡す値で、戻り値が返す値です。
y = f(x)のxが引数で、yに渡す値が戻り値です。
yからxを2倍にして返してなどの仕事の依頼が来て、
値を2倍にしてから返すのが、関数f(x)の仕事ということになります。
戻り値が整数の時、整数型の関数と言います。
int main() {
のintが型を表しています。
intは整数という意味ですから、
整数を戻り値として返します。
#include<iostream> //coutを使うために必要な部品を組み込んでいる
#include<conio.h> //while (!_kbhit())を使うために必要
using namespace std;//coutを使うときに必要です。
int main() {//私は社長だ、現時点では社員は私一人ですが、
//講義が進展していくといろいろな社員を雇う!
cout << "プロジェクト体験" << endl;
while (!_kbhit());//待機させるための役割を持つ
}
は正式には
#include<iostream> //coutを使うために必要な部品を組み込んでいる
#include<conio.h> //while (!_kbhit())を使うために必要
using namespace std;//coutを使うときに必要です。
int main() {//私は社長だ、現時点では社員は私一人ですが、
//講義が進展していくといろいろな社員を雇う!
cout << "プロジェクト体験" << endl;
while (!_kbhit());//待機させるための役割を持つ
return(0);//0を戻り値として返します。
}
return(0)としてありますが、()内は整数であれば何でもよいのです。
ところで、値をどこに返すのでしょうか。
普通は仕事を依頼した人(正確には関数)に返すのですが、
今は社長であるmain()しかいないので、
返す相手がいません。
ここは難しく考えずに
main()はreturn(0);で閉めるのだと思ってください。
この後出てくる関数では返す相手は仕事を依頼した人です。
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