第2講 変数の学習
第8話 単精度浮動小数点型変数
単精度浮動小数点型変数とはずいぶんむずかしい名称ですが、
桁数が8桁以下の小数です。
例えば、
12.345678
です。

浮動小数点と書くのは、
0.00000000012345678
なら
1.2345678646053E-10と表記されるからです。
最後のE-10は001を意味して、
1.2345678646053E-10が表しているのは、
1.2345678646053×001
です。
ですから、
1.2345678646053E12
なら、
1.2345678646053×002
すなわち
1234567864605.3
になります。

小数点が浮動するので、
浮動小数点と呼ぶのです。
E-10すなわち001なら、小数点が左に10個移動しますし、
E12すなわち
002なら、小数点が右に12個移動します。

なお、9桁目から、おかしくなっていますが、
単精度浮動小数点型変数は8桁しか扱えないのに、
シートのセルの表示設定が16桁になっているためです。

コードを次のように変更して実行ボタンを押してください。
もし、保存しないでエクセルを閉じてしまった方は、
前話の添付ファイルを開いて変更してください。
Private Sub CommandButton1_Click()
  Dim a As
Single
  a =
0.00000000012345678
  Range("B4") = a
End Sub
Private Sub CommandButton2_Click()
  Range("B4").Select
  Selection.ClearContents
  Range("A1").Select
End Sub
参考ダウンロード添付ファイル
実行結果
011
一部しか表示されていない理由は、
セル幅が小さいからです。
セル幅をカーソルを赤い線に合わせて、
右にドラッグしてから
012
B4で右クリック→013セルの書式設定
014表示形式の数値にして青い囲いをクリックして、
小数点以下の桁数を12(この数字は例えばです。好きな数字にして下さい。)にすると、
015
となります。

123456789.123456
を正確に扱うには倍精度浮動小数点型変数を使う必要があります。
次話で実際に見てみましょう。



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