第2講 試行錯誤法でヒント数0数独の解答を作る(1)
第9話 3次順列のトレース第4回
コード再掲
#include<iostream>
using namespace std;
void f(int s); //sは次元番号=部屋番号
int n; //次元数(部屋数)をキーボードから指定
int cn = 0; //順列を数える変数
int a[10];//大きめにとった
int main() {
  cout << "n = ";
  scanf_s("%d", &n); //キーボードからnの値を取得
  f(0);
  cout << "順列の場合の数は" << cn << "です。" << endl;
  cout << "プロジェクト成功" << endl;
  return(0);
}
void f(int s) {
  for (int i = 1; i < n + 1; i++) {
    if (s == 0) {
      a[s] = i;
    }
    if (s > 0) {
      for (int j = 0; j < s; j++) {
        if (i == a[j])goto tobi;
        a[s] = i;
      }  
    }
    if (s + 1 < n)f(s + 1); //1つ上の次元に飛翔(1つ奥の部屋に入室)
    if (s + 1 == n) { //一番奥の部屋に到達!
      for (int j = 0; j < n; j++) { //順列を表示
        cout << a[j] << " ";
      }
      cout << endl;
      cn++; //順列数をカウント
    }
 tobi:;
  }
}


 図の上はsに対応した部屋番号であり、
 下は人の出席番号iであることに注意して以下をお読みください。
    if (s > 0) {
      for (int j = 0; j < s; j++) {
        if (i == a[j])goto tobi;
        a[s] = i;
      }  
    }
tobi;に飛ばされますから

はありえません。

以下は図のみを追います。

重複なく3つの部屋に異なる3人が入ったので、
と表示されます。
部屋2のループは終わったので、
メモリ上から部屋2は消滅して、


となります。
そして、部屋0の第2ループによって、

となり、
    if (s + 1 < n)f(s + 1); //1つ上の次元に飛翔(1つ奥の部屋に入室)
によって部屋1が再生成され、
 図の上はsに対応した部屋番号であり、
 下は人の出席番号iであることに注意して以下をお読みください。


部屋1は再生成といっても前世の記憶を持っているわけではないので、
再振出しなりiの第1ループから始まります。
出席番号1が重複していませんから、
    if (s + 1 < n)f(s + 1); //1つ上の次元に飛翔(1つ奥の部屋に入室)
によって、
上の次元へと跳躍します。


の2つの状態は、
上は211、下は213と重複があるので、
    if (s > 0) {
      for (int j = 0; j < s; j++) {
        if (i == a[j])goto tobi;
        a[s] = i;
      }  
    }
によってtobi;に飛ばされますから
起こりません。

これで重複がなくなり、

3個目の順列が出力されます。

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