Visual Studio Community 2022による

数独自動生成ソフトの開発
第1講 統合開発環境を無料で入手しよう!
第3話 プロジェクトを体験する前の予備説明

プロジェクトとは何でしょうか。

コトバンクから引用しましょう。
 組織、業務本来の組織とは別に、目的を達成するために臨時で構成される組織やその業務のこと。


Visual Studio C++で使うプロジェクトもほぼ同じ意味です。

臨時の別組織であり、その時々の課題に応えるものです。

ですが、臨時・別組織・特別な課題を持つというより、

プロジェクトは通常の会社とイメージした方がよいと思います。

なぜなら、社長がおり、取り締まりがおり、部長がおり、・・・

というように階層をなした、

つまりヒエラルキー(階層)をなした組織がその会社にとって日常的な課題を営んでいるからです。

C言語・C++では部品(パーツ)のことを関数と言います。

もう少し正確に言うと独立した部品のことを関数と言います。

プラモデルは、部品(パーツ)を組み立てて作ります。

C言語・C++でもパーツである関数を組み立てることによってプログラムを組みます。

関数という言葉聞いただけで、

「ウァー苦手だな」と思ってしまう人もいるでしょうが、

独立した部品を単純に結合させて作るのが、

C言語・C++プログラミングなのです。

独立した部品とは、他の部品の影響を受けない事を指しています。

人間にもいろいろパーツ、

例えば、胃・肝臓・膵臓・大腸・大脳のような部品から作らていますが、

今あげた臓器はお互いに複雑につながっており、

常に他の臓器から影響を受けています。

NHKではタモリと山中伸弥が共同司会になって、

『人体』という番組を作りました。

20年前にも『人体』という番組をやっていましたが、

その当時は、脳がすべての指令を出す中央主権的な組織であると思われていましたが、

医学が進み臓器同士が複数の手段でコミュニケーションしていて、

地方分権的な組織体であることが分かったそうです。

複数の手段とは、電気信号だけでなくホルモンなどもコミュニケーションツールだそうです。

腎臓は第2の脳と言われるほど、

他の臓器に指令を題しているだと言います。

でも、C言語・C++プログラミングでは部品は独立しており、

単純に結合しています。

人間の臓器が有機的に複雑につながっているのとは反対に、

せいぜい数か所で単純につながっているだけです。

部品をなぜ関数と呼ぶのか、納得できない方が多いと思います。

ですから、私は関数のことを社員(関数)と呼びます。

上司や同僚などから依頼された仕事をやるという点で、

共通しているからです。

関数も結局他から依頼された課題を処理しているだけです。

そして、処理だけをする場合と処理したうえで結果を依頼主に知らせる場合があるのに、

関数にも①仕事を処理するだけ②仕事を処理したうえで依頼主に報告するというように2種類存在します。

では第4話で、いよいよC++によるプロジェクトを体験しましょう。



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