自然配列から魔方陣へ(偶数次魔方陣の一般的作成方法)第2弾その2

36 32 4 3 5 31
12 29 27 10 26 7
19 17 22 21 14 18
13 20 16 15 23 24
25 11 9 28 8 30
6 2 33 34 35 1


そうです。
薄黄色は中心の点に対して点対称移動
薄紫色は中心の直線に対して左右に線対称移動
薄緑色は中心の直線に対して上下に線対称移動
すればなんと6次魔方陣は完成してしまう。

恐ろしく簡単だろう。
なぜ僕がこれを発見できたかは、後々話すことにしよう。
実は、15年以上に渡る僕の魔方陣研究の中で、
苦戦したのは6次魔方陣と14次魔方陣。
4次魔方陣は手でもすぐに発見できたが、
6次はなかなか発見できなかった。
そこでパソコンを使って、魔方陣を作らせることを考えたが、
奇数次や4次や4の倍数次はすぐにできたのに、
6次はなかなかできなかった。
最初の1個を作らせるのに、
3日間もパソコンに計算させた。
夏だったのでコンピュータが壊れてしまうのではないかと、
心配しながら計算させた。
3日目に魔方陣ができているのをみたとき、
本当に感動した。
プログラムの改良に2年ぐらい費やしたのだから
当然だよね。
現在は、最速のプログラム(例えば、プログラム11とかタマネギ法)なら
6次魔方陣は1秒に50個ぐらいは作れる。
最初のものに比べれば、約10000000倍の高速プログラムだ。
プログラムの善し悪しによって計算速度が全然違うということだ。

少し話が脱線したが、とにかく6次魔方陣と14次魔方陣には相当苦戦させられた。
しかし、それぞれが偶数次魔方陣の一般的解法を授けてくれたのだから感謝すべきだろう。
14次魔方陣は足し算的手法を
6次魔方陣は現在解説中の自然配列から魔方陣への方法を授けてくれた。
危機は飛躍へのチャンスでもある。
小学生・中学生諸君難問に挑戦しよう!

4次、6次ときたら次は8次だ。



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