中抜き法第1弾その1



今回は、私が中抜き法と呼ぶ方法で4の倍数次魔方陣を作ってみよう。

中抜き法とは、魔方陣をパーツに分け、そのパーツに中抜き魔方陣を埋め込む方法である。
では中抜き魔方陣とは何か。文字通り数字が中抜けになっている魔方陣である。
例えば、下の魔方陣を見て欲しい。

1 8 61 60
62 59 2 7
4 5 64 57
63 58 3 6

4次魔方陣であるが、実は1から64の内、9から57までの数字が中抜きになっている。

中抜き方陣を作るには、通常の魔方陣

1 8 13 12
14 11 2 7
4 5 16 9
15 10 3 6

の8より大きい数字にはすべて決まった数を足せばよい。この場合は、48を加えてある。

ただし、使用できる魔方陣には条件がある。
すべての列・行・対角線の半分(2個)が8以下で半分(2個)が9以上になっていることである。
上の魔方陣は、例えば2つの対角線を見ると、1,1116,6と15,5,2,12で丁度半分ずつになっている。
また、どの行も列も半分ずつになっていることを確認して欲しい。
(ほとんどの4次魔方陣はこの条件を満たしている。しかし、10個に1個ぐらい満たさないものもあるので注意)

8方陣なら次の4つのパーツに分割して、中抜き魔方陣を埋め込む。

中抜き法の基本的発想は、各パーツが魔方陣になっているなら合体した全体も魔方陣になるというものである。




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